2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26893306
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
安井 憲一郎 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70734292)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 骨再生 / 自家骨移植 / 象牙質顆粒 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、8週齢雄のSDラットを用いて、1)自家骨群(0.05g) 2)象牙質顆粒群(0.05g) 3)自家骨(0.025g)+象牙質顆粒添加群(0.025g) 4)自家骨(0.025g)+脱灰象牙質顆粒添加群(0.025g) の4つの群を作製した。クリティカルサイズの骨欠損(直径:9ミリメートル、深さ:1.0 mm)を各ラットの頭蓋骨の中心に作成し、移植後GTR膜を用いて覆った。移植後4、6、および8週目に安楽死させ、マイクロCTより得られた画像解析データと組織学的検査にて骨再生能の評価を行った。 画像解析データにおいて、自家骨群は術後6週において骨量が非常に多く認められた。しかし術後8週では、自家骨+象牙質顆粒添加群と、自家骨+脱灰象牙質顆粒添加群の骨体積率が、自家骨群より高いことを明らかにした。組織学的分析では、自家骨群は移植後8週において新生骨の吸収を示した。しかし自家骨+象牙質顆粒添加群では、移植後8週においていくつかの象牙質顆粒が残存し、明らかな新生骨の吸収は認められず、高いレベルで新生骨量を維持していた。以上の結果より、本研究において象牙質顆粒が優れた新生骨再生能を有することが示唆された。 現在、骨再生治療において、自家骨移植は骨再生ゴールドスタンダードである。しかし自家骨移植には、採取部の侵襲と移植後骨量が減少するという欠点がある。本研究の結果から、象牙質添加により自家骨採取量低減が可能となることを示唆し、採取時の侵襲緩和に貢献する。また移植後長期予後の成績の向上が望めるため、従来では治療不可であった症例でも、矯正治療やインプラント治療の可能にし、国民の歯及び口腔の健康、審美性を向上ににつながることを確信している。 更なる骨再生分野発展と人々の健康を目指し、自家骨の欠点を補う骨補填材料を自家骨と組み合わせる新たな骨移植法を今後も模索していく。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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