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2014 Fiscal Year Annual Research Report

ヒストン脱メチル化酵素による乳腺上皮分化、乳癌発症の制御機序の解明

Research Project

Project/Area Number 26893309
Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

岡田 斉  近畿大学, 医学部, 教授 (20280620)

Project Period (FY) 2014-08-29 – 2016-03-31
Keywords乳がん / エピジネティクス / ヒストン
Outline of Annual Research Achievements

Kdm4bfox/flox;MMTV-Creマウスより得られる乳腺上皮細胞の分化表現系の形質的な差異および特徴について明らかにすることを目標にし、主として、各マウスラインの樹立とマウス乳腺上皮の表現系解析の基礎実験を行った。乳腺上皮特異的Kdm4bノックアウトマウス作成のためにKdm4bfox/floxとMMTV-Creマウスラインの樹立を試みたが、順調にマウスの交配が進行し、それぞれのラインを樹立することができた。乳腺上皮細胞分化の過程で、Kdm4bがどのような遺伝子群を制御するのかを明らかにするため、得られたサンプルを用いて遺伝子発現を調べ、Kdm4b欠損乳腺上皮特異的に上昇あるいは低下している遺伝子の候補を同定した。さらに例数を増やし、これまで得られているデータと合わせて解析し、Kdm4b特異的な信号伝達系を同定したい。Kdm4b欠損乳腺上皮は野生型と比較して、妊娠時に増殖異常が著明であることを見出しているので、今後さらに増殖マーカー等を併用した解析を予定している。これらの結果をもとに、Kdm4bがどの様に乳腺上皮の分化と増殖・がん化に寄与するかを明らかにしたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

国外から日本に研究室を移し、新たに研究グループの立ち上げを行ったが、細胞株、マウスライン、プラスミド、サンプル等の移動とスタッフの雇用は当初予想していた以上に順調に完了し、複数のマウスコロニー樹立を完了した。大学共通機器室の機器・設備を使用し、計画した実験を継続して行う。組織学的・分子生物学的解析はほぼ予定通り進んでおり、次年度以降につながる結果が得られているので、今後さらに例数を増やす。マウスのコーホートデータを得る予定である。

Strategy for Future Research Activity

組織学的・分子生物学的解析については予定通り行い、例数を増やし、確実なデータを積み重ねてゆきたいと考えている。マウスを用いた実験は、交配に時間が取られるので、マウスのライン確立のため、マウススペースを効率的に活用し、IVF等を適宜用いて、スピードアップを計りたいと考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Histone lysine demethylase and human diseases2014

    • Author(s)
      Okada H
    • Journal Title

      Acta Med Kinki Univ.

      Volume: 39 Pages: 1-10

    • Open Access
  • [Presentation] ヒストン脱メチル化酵素KDM4B(JMJD2B)欠損による肥満誘導2014

    • Author(s)
      岡田 斉
    • Organizer
      日本生化学会
    • Place of Presentation
      京都国際会館
    • Year and Date
      2014-10-16

URL: 

Published: 2016-06-01  

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