2015 Fiscal Year Annual Research Report
すりガラス様陰影を呈する肺癌とその前癌病変の遺伝子学的特徴:増大の有無による違い
Project/Area Number |
26893310
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
小林 祥久 近畿大学, 医学部附属病院, 助教 (30734628)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | ground glass nodule / GGN / すりガラス様陰影 / CT / 肺癌 / EGFR |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までの研究において、EGFR遺伝子変異陽性のすりガラス様陰影 (ground glass nodule: GGN)は増大しやすい、すなわち病理学的浸潤癌に進行しやすいことを明らかにした。一方で、EGFR、KRAS、ALK、HER2遺伝子の4つとも陰性のGGNは増大しにくかった。 今年度は、特に同一患者に多発するGGNに注目して、その遺伝子的な違いを解析した。CTですりガラス成分を50%以上含むGGNを複数個もつ患者を対象とし、2mm増大の有無を評価した。また、切除された多発GGNでEGFR、KRAS、ALK、HER2遺伝子を解析した。 25人の78個のGGNの内訳は2/3/4/5/7/8個=12/6/4/1/1/1人であった。観察期間中央値51ヶ月時点で、3人は全GGNが増大、8人は一部のGGNが増大、14人は全GGNが変化しなかった。多発GGNを切除されたのは5人で、各症例の遺伝子変異の組み合わせは、 (EGFR-L858R/ EGFR-L858R/ 変異なし)、 (EGFR-L858R/ EGFR-エクソン19欠失変異)、 (EGFR-L858R/ HER2/ 変異なし/ 変異なし)、(EGFR-エクソン19欠失変異/ EGFR-エクソン19挿入変異)、(変異なし/ 変異なし)であった。 同一患者における多発GGNが全て増大するのは約10%にしかすぎず、また、同一患者に多発するGGNは遺伝子的に異なることが多いため、経過観察により増大の有無を見極めて個別に対応する必要があることがわかった。 本研究の結果は、CT検診及び実臨床でのCT検査の普及によってますます多くのGGNが検出されることが予想される現状において、不要な外科的切除を避け、適切に経過観察するための重要な基礎的データとなる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] EGFR exon 18 mutations in lung cancer: molecular predictors of augmented sensitivity to afatinib or neratinib as compared with first or third generation TKIs.2015
Author(s)
Kobayashi Y, Togashi Y, Yatabe Y, Mizuuchi H, Park J, Kondo C, Shimoji M, Sato K, Suda K, Tomizawa K, Takemoto T, Hida T, Nishio K, and Mitsudomi T
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Journal Title
Clinical Cancer Research
Volume: 21
Pages: 5305-5313
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] EGFR exon 18 mutations in lung cancer: molecular predictors of sensitivity to afatinib or neratinib but not to other EGFR-TKIs2015
Author(s)
Kobayashi Y, Togashi Y, Yatabe Y, Mizuuchi H, Park J, Kondo C, Shimoji M, Sato K, Suda K, Tomizawa K, Takemoto T, Hida T, Nishio K, and Mitsudomi T
Organizer
16th World Conference on Lung Cancer
Place of Presentation
アメリカ合衆国、デンバー
Year and Date
2015-09-06 – 2015-09-09
Int'l Joint Research