2014 Fiscal Year Annual Research Report
ダウン症児における閉塞性睡眠時無呼吸と睡眠習慣に関する実態調査
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26893314
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Research Institution | Ube Frontier University |
Principal Investigator |
小野 淳二 宇部フロンティア大学, 人間健康学部, 助教 (20596704)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 睡眠呼吸障害 / ダウン症候群 / 特徴的睡眠体位 / 閉塞性睡眠時無呼吸 / いびき / 夜間覚醒 / 夜間排尿 / パルスオキシメーター |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、わが国のダウン症児における閉塞性睡眠時無呼吸の頻度と重症度、および睡眠習慣に関して、養育者の主観的評価、およびパルスオキシメーターによる客観的評価の両面を同年代の健常児と比較し、ダウン症児における閉塞性睡眠時無呼吸に対する看護介入の意義について検討することを目的としている。平成26年度は、研究実施準備期間として、主に平成27年度初頭からの調査に向けた準備を重点的に行った。具体的には、まず山口県内のダウン症親の会に在籍する幼児期~思春期のダウン症児と保護者、および山口県内の幼稚園・小学校・中学校に在籍する園児・児童とその保護者を対象とした研究説明会の開催を行い、研究への協力を依頼した。その結果、当初の予定通りの必要対象者数が確保できる見通しである。しかしながら、パルスオキシメーターの装着については、多くの保護者より「パルスオキシメーターが睡眠中に外れないか心配」「子どもが嫌がって外すかも知れない」といった声が聞かれた。そのため、センサーの固定ができるだけ違和感なく、十分に行える方法を検討していく。また、信頼性の高い質問票の作成、およびパルスオキシメーターによって得られたデータの解釈には閉塞性睡眠時無呼吸に関する専門的医学知識が不可欠であるため、睡眠呼吸障害や循環器内科を専門とする医師と検討を重ね、質問票の質問項目を検討しながら、閉塞性睡眠時無呼吸に関する専門的知識の充実、およびパルスオキシメーター解析に必要な知識の充足に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、山口県内のダウン症親の会を通じ、ダウン症を持つ研究対象児の募集を進めたが、当初、山口県内には大規模なダウン症親の会が少ないため情報が乏しく、アプローチまでに時間を要した。しかし、現在は順調に交渉が進んでおり、健常児が在籍する一般の幼稚園、小・中学校に対するアプローチも順調に進んでいるため、問題はない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、7月頃より質問票調査を開始し、9月中には回収を終える予定である。その後、質問票のデータ解析を進めながら、8月よりパルスオキシメーターによる調査を開始する。成果発表に関しては、まず質問票の分析結果を12月頃に学会にて発表し、3月までにはパルスオキシメーターの分析結果も加え、学会および論文で発表することを目標とする。
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