2015 Fiscal Year Annual Research Report
ダウン症児における閉塞性睡眠時無呼吸と睡眠習慣に関する実態調査
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26893314
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Research Institution | Ube Frontier University |
Principal Investigator |
小野 淳二 宇部フロンティア大学, 人間看護学部, 助教 (20596704)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | ダウン症候群 / 睡眠呼吸障害 / 閉塞性睡眠時無呼吸 / 特徴的睡眠体位 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本人ダウン症(DS)児における閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の頻度や発生要因の検討を目的とし、福岡県のダウン症者150名を対象に、OSA関連症状や睡眠習慣の現状に関する質問紙調査を行った。その結果、一部のOSA関連症状が一般人口より高率に見られた。さらに、肥満以外のOSA危険因子の存在が大きいことや、保護者が観察した座位での特徴的な睡眠姿勢が睡眠呼吸障害への防御姿勢として出現しており、OSAの早期発見につながるサインとなりうる可能性が示された。 その後、日本ダウン症協会福岡県支部および山口県内のダウン症親の会々員のうち4~15歳のDS児と、山口県内の小中学校に通う同年代の非DS児を対象に、アンケート調査計152名、うち同意を得られた調査対象者に②連続2夜パルスオキシメーターによるスクリーニング検査を行っている。2016年3月末時点で計35名のスクリーニングを終了しているが、単純解析の結果ではDS児の90%以上、健常児の60%以上が3%酸素飽和度低下指数による評価で「異常の疑いあり」という結果であった。そのうち数名の対象者から受診予定である旨の報告を得ている。しかしながら、一般小児およびDSのSDB有病率と比較し明らかに高率であるため、さらに詳細な解析および統計学的検討、およびパルスオキシメーターデータ上のノイズやアーチファクトを取り除く作業が必要であると考えられ、現在実施中である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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