2014 Fiscal Year Annual Research Report
胃切除術後患者へのICTを活用した食生活自己管理支援ツール開発に向けた基礎的研究
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26893322
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
豊福 佳代 産業医科大学, 産業保健学部, 助教 (50737195)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 胃切除術後 / 食生活支援 / セルフケア / ICT活用 / 縦断的調査 / 看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、胃切除術を受けた胃がん患者の退院後の食生活を支援するICTを活用した自己管理支援ツールを開発するための、具体的看護援助の検討に必要な基礎データを収集することである。胃切除術後患者は、胃を切除することで発生するダンピング症状や体重減少、下痢など様々な症状に悩まされながら、食生活を管理してセルフケアを実行しなければならず継続的な医療者の支援が必要である。特に支援が必要とされる時期の患者の実態を明らかにするために、手術後2週間から3ヶ月までの身体的・心理的症状とセルフケア能力の現状を、測定尺度を用いて経時的に把握することを目的とする調査を計画した。質問紙は、セルフケア能力、術後機能障害、身体的症状体験、抑うつ症状、その他、基本属性、食行動、情報収集行動などに関する質問紙を用い、入院中、術後2週間、1.5ヶ月、3ヶ月に調査を行う。 平成26年度は主に研究遂行の準備期間として、文献検討、資料収集、具体的な調査計画の精製、質問紙の準備、研究協力施設との調整等を実施した。さらに研究者所属施設および研究協力施設の倫理審査委員会に研究実施の許可を得た後より、一部データ収集を開始した。なお、研究の実施にあたり、医師や看護教員との連携によりスーパーバイズを受けられる体制が整っており、適宜研究会議等により修正や改善を加えながら遂行している。 今後引き続きデータ収集を行い、得られた結果から、セルフケア能力と身体的・心理的症状や食行動との関連性を分析する予定である。さらに、データ収集・分析と並行して、自己管理支援ツール(モバイルアプリ)の原案を検討し、開発に繋げていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ収集開始にあたり、研究協力施設との調整(倫理委員会の開催等)や準備に時間を要した。また、対象者の体調や都合によって協力が得られるものであるため、26年度中に期待していたデータ数に到達せず、データ収集期間を延長する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集開始が予定より遅れたため、今後も引き続きデータ収集を行う。目標登録数まで対象者数の増加が期待できない場合は、新たな研究協力施設の確保等の検討が必要である。さらにデータ収集と並行して一部分析を進めていき、本研究課題に精通した看護教員や医師とのディスカッションを通して分析方法についても検討していく。得られた結果については来年度の学会発表、論文投稿に向けてまとめる予定である。
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