2016 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of interventions by nurses to maintain self-management skills of heart failure patients who undergo rehabilitation
Project/Area Number |
26893323
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Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
塩汲 望美 聖マリア学院大学, 看護学部, 助手 (70733492)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2017-03-31
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Keywords | 心臓リハビリテーション / 心不全 / QOL / 自己管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は心臓リハビリテーション(心リハ)を導入している心不全患者が、自己管理遂行のために入院時、退院時、退院後6ヶ月後まで看護師が継続支援することによる効果を明らかにすることを目的とした。調査期間は2014年8月~2015年1月の6ヶ月間であり、調査対象はA病院に新規入院し、研究の趣旨を説明し同意を得た心リハ導入の心不全患者もしくは心不全のリスクが高い患者50名とした。調査方法はQOL評価としてSF-8TMアキュート版(iHope International)を使用し、対象者の安静が解除され退院日が決定した時点で回答を得た。患者はSF-8への回答とともに、病棟内での保健指導の受講、心リハプログラムへ参加していただくこととした。対象者の属性は男性86%、女性14%であり、平均年齢は63.8±11.6歳であった。50名中43名(86%)が虚血性心疾患(IHD)、3名が心不全、その他の4名は弁膜疾患、解離性大動脈瘤、癌性心内膜炎、心臓バイパス術後患者であり、欠損値を除く40症例を対象に分析を行った。SF-8の結果、国民標準値と比べ「日常役割機能(精神)」の得点は高く維持されていた。また、身体的側面のQOLサマリースコア(PCS)と精神的側面のQOLサマリースコア(MCS)をみると、PCSは標準値と比べて低い傾向にあったが、MCSは維持されている傾向にあった。心疾患患者は心機能の低下に伴い活動耐性が低下することや精神的に抑鬱傾向にあることが知られている。調査の結果、今回対象となった心疾患急性期の患者には、精神的側面の支援を行いつつ、身体機能の維持を図る必要があると考える。現在、保健指導では疾病管理や日常生活の留意点について触れ、心リハチームとの連携強化に努めており、これらの活動は患者のQOLの維持に向けての効果が期待できる。今後は、退院6ヶ月後のQOL調査結果と比較し、保健指導や自己管理継続の有無が患者のQOLに及ぼす影響について検討する必要がある。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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