2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26893326
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
田之上 大 国立研究開発法人理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (60732972)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | IL22 / 腸内細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
インターロイキン(Interleukin; IL)22産生細胞の誘導する腸内細菌の同定 : IL22産生細胞を誘導する腸内細菌を同定する。具体的には、様々な種類の細菌を別々の無菌マウスに投与し、IL22産生細胞数を解析した。マウス由来Th17誘導セグメント細菌およびそれが欠如したジャクソンラボラトリー社SPFマウス便、さらにヒト由来菌として、Treg誘導17菌株、Th17誘導20菌株などの効果を検証した。また、マウス腸管病原性大腸菌であるCitrobacter rodentiumの投与による影響も調べた。その結果、無菌マウスと比べてどの細菌の投与においてもIL22産生細胞数が増加した。これらの結果から、IL22産生細胞はあらゆる腸内細菌の刺激により誘導されることが明らかとなった。 IL22産生細胞のキャラクタライズ : IL22産生細胞の特徴を検討した。具体的には表面マーカーや転写因子などをフローサイトメトリーにて調べた。その結果、IL22産生細胞はThy1陽性でCD3陰性かつ転写因子RorγtおよびT-bet両陽性であった。このことから、IL22産生細胞はいわゆるIII型自然免疫リンパ球(ILC3)であることが分かった。またその一部はNKp46を発現していたことから、ILC3のうち少なくとも2種類以上の亜集団がIL22産生を担っていることが分かった。 IL22産生細胞の誘導メカニズムの探索 : IL22産生の集積を誘導するシグナル伝達を検証した。先行論文ではIL22の産生にはIL23の重要性が示唆されている。そこで、IL22-Venusレポーターマウスを新規に作製し、IL23欠損マウスとのダブルミュータントマウスを作製・解析した。その結果、in vivoでの発現細胞はIL23欠損で減少していたが、in vitroでリコンビナントIL-23を補充・刺激すると正常なIL22産生が観察できた。このことから、IL23はIL22産生のトリガーとなるが、その産生能力を持つ細胞の集積には関与しないことが分かった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Th17 Cell Induction by Adhesion of Microbes to Intestinal Epithelial Cells.2015
Author(s)
Atarashi K, Tanoue T, Ando M, Kamada N, Nagano Y, Narushima S, Suda W, Imaoka A, Setoyama H, Nagamori T, Ishikawa E, Shima T, Hara T, Kado S, Jinnohara T, Ohno H, Kondo T, Toyooka K, Watanabe E, Yokoyama S, Tokoro S, Mori H, Noguchi Y, Morita H, Ivanov II, Sugiyama T, Nunez G, Camp JG, Hattori M, Umesaki Y, Honda K.
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Journal Title
Cell
Volume: 163
Pages: 367-380
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research