2014 Fiscal Year Annual Research Report
家族性腫瘍患者に対して有効な遺伝カウンセリング体制構築を目指した看護師の能力開発
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26893332
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Research Institution | Chiba Cancer Center (Research Institute) |
Principal Investigator |
梅田 果林 千葉県がんセンター(研究所), 遺伝子診断部, 認定遺伝カウンセラー (80738477)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 遺伝教育 / 遺伝カウンセリング / 遺伝看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
家族性腫瘍(特にHBOC)に対して、チーム医療による有効な遺伝カウンセリング体制構築を目指した看護師の能力開発にあたり、本研究課題では、以下の項目を明らかにする。1)当院に勤務する看護師を対象に、遺伝に関する認識と遺伝教育のニーズを把握する。2) 1)の結果をふまえ、看護師を対象とした遺伝教育プログラムを作成する。4)遺伝教育プログラムを実践し、各プログラム実施後に実施評価を行う。5)看護師の家族歴聴取による一次拾い上げの実践と自己達成度の評価を行う。6)今回収集した情報に基づき、家族性腫瘍における看護師の能力開発の為のデータベースの作成を行う。7)看護師の外来での家族歴聴取の実践に向けて、家族歴聴取の既存ソフト(近畿大学)の実施評価と独自のソフトの開発に向けての検討を行う。8) 遺伝カウンセリング体制の構築に向けたBRCA1/BRCA2遺伝性変異の検査体制の整備と検査費用の負担軽減についても検討を行う。【平成26年度の計画】平成26年度①千葉県がんセンターにおける遺伝医療の現状評価を行う。家族性腫瘍患者の1)診断数2)遺伝カウンセリング数3)患者のfollow up 状況4)看護師の関わり②看護師対象としたアンケート調査の実施アンケート実施にあたり当院倫理委員会の承認を得る。アンケート作成にあたっては、看護論文及び看護学会及び家族性腫瘍に関する学会に積極的に参加して最近の遺伝看護の動向などの情報収集を行う。アンケート調査の内容説明書を作成して、看護師長の協力のもと各科でアンケートを配布してもらい、提出期限を一週間前後として、各看護師長へ提出する。提出期間中は各科の看護師長に管理を依頼する。③当院患者に初診時にアンケートを説明文を含め配布、同日回収を行う。④回収したアンケートを集計し、結果を基にして遺伝教育プログラムを作成する。⑤遺伝教育プログラムの作成は、研究協力者、及び乳腺外科医師、看護師と意見交換を随時行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
看護師へのアンケート調査を終え、結果をもとに平成27年度の遺伝看護プログラムを作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
院内看護師に対する講義を6月に実施。その後は遺伝に関心のある看護師、一緒に遺伝外来に関わっている認定看護師、乳がん卵巣がん大腸がん患者の実際ケアに関わっている外来・病棟看護師を対象に家族歴聴取や遺伝子検査の演習を計画している。
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