2014 Fiscal Year Annual Research Report
情報通信機器を利用した子育支援のための見守り支援システムの開発
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26919019
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
鈴木 窓香 東京理科大学, 教務部教務課(野田), 主任
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 音声画像通信 / 子供 / ストレス指数 |
Outline of Annual Research Achievements |
共働き世帯が増加する中、家庭で保護者の帰りを待つ子供たちの安心感を確保することは重要である。本研究では、職場にいる母親と自宅にいる子供との間に音声画像通信による対面会話環境を構築し、評価実験を行った。電子情報通信学会2014ソサイエティ大会(9月)では、小学生等低年齢の子供に焦点をあて、母親の音声・画像が留守番時の子供の安心感に与える影響と有効性をストレス指数により評価し、報告した。 7TH AUN/SEED-NET INT'L CONFERENCE ON EEE 2014(11月)では、新たなデータを加えて母親の音声・画像が留守番時の子供の安心感に与える影響と有効性をストレス指数により評価し、報告した。電子情報通信学会2015年総合大会では、実生活の中で子供が長時間留守番した場合の、母親の音声・画像が子供の安心感に与える影響と有効性をストレス指数により評価し、報告した。 本研究で行った評価実験では、母子間の音声画像通信が子供の安心感に与える影響を、子供の心拍数(R-R Interval)を測定し、ストレス指標により評価した。これまでの実験結果から、母子間の「音声+画像」は「音声」のみの通信と比較して子供の安心感の醸成に有効性が高い可能性があると考えられる。今後、更なる調査が必要だと考えている。 また、本研究で使用した子供側の端末の機能を利用した音の検知から、宅内での危険音等について検討を進めた。注意が必要な音のサンプルの採取を行い、音の特徴について解析を行った。採取したサンプル音から子供が受ける影響について、子供が音を聞いた時の緊張の度合いをストレス指数により評価した。宅内では多様な生活音や会話が存在しているが、プライバシー等の観点から、危険音や音声レベルが一定以上になった場合に見守り側に注意喚起する必要があると考えるが、更に検討する必要がある。
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Research Products
(3 results)