1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
59065002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小平 桂一 東大, 東京天文台, 教授 (60012845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 定矩 東京大学, 東京天文台(木曽観測所), 助教授 (20114423)
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Keywords | 銀河 / 定量分類 / 画像処理 / 宇宙論 |
Research Abstract |
大型シュミット望遠鏡による観測、データ処理システムの確立と撮影済乾板の測定整約、銀河の定量解析の研究の三要素について成果をまとめる。 1.木曽観測所の大型シュミット望遠鏡による観測の推進 本年度(昨年3月-本年2月)は123枚の乾板を撮影した。A級、B級を合わせると、撮影予定の354天域のうち58%にあたる204天域に対して実質乾板が得られたことになるが、観測は計画より若干遅れている。 2.データ処理システムの確立と撮影乾板の測定整約 (1)高精度乾板濃度測定機の立ち上げを完了し、本研究のための最適の測定様式を定め、専用の自動駆動ソフトを開発し測定を開始した。これまでに42枚の乾板を測定した。測定した銀河は400個にのぼるが、これは一定基準以上の大きさを有する銀河をすべて拾い出して今後の広範な研究に役立てるものである。 (2)本研究によって確立されたデータ処理システムに関する論文を成果として出版した(論文9,13PDS,SPIRAL)。 3.銀河の定量解析の研究 (1)銀河を構成する基本成分である惰円体成分と円盤成分の系統的性質の違いを明らかにした(論文6,9,10)。 (2)中心核領域で活発な星生成活動を示すいわゆる活動銀河の表面測光を行い形態と活動性の関係を研究した(論文7,11) (3)本研究から直接求められる銀河の測光パラメータと力学パラメータの相関関係の一部を明らかにした(論文9,10) (4)局部超銀河団に対して、銀河の形態と個数密度の相関を調べた。その結果超銀河団スケールに亘って、銀河の形態により分布状態が異なるのではないかという示唆が得られた(論文10)。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] S.Okamura;K.Kodaira;M.Watanabe: The Astrophysical Journal. 280. 7-14 (1984)
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[Publications] M.Watanabe;K.Kodaira;S.Okamura: The Astrophysical Journal. 292. 72-78 (1985)
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[Publications] S.Okamura: 'The Virgo Cluster',Proceedings of ESO Workshop ed.O.G.Richter and B.Binggeli. 201-215 (1985)
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[Publications] S.Okamura: New Aspects of Galaxy Photometry,Lecture Notes in Physics,NO.232,ed.J-L.Nieto. 39-42 (1985)
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[Publications] S.Ichikawa;K.Wakamatsu;S.Okamura: The Astrophysical Journal Supplement Series. 60. 475-506 (1986)
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[Publications] K.Kodaira;M.Watanabe;S.Okamura: The Astrophysical Journal Supplement Series. 62. 703-749 (1986)
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[Publications] S.Ichikawa;S.Okamura: Publicaions of the Astronomical Society of Japan. 39. N .2 (1987)
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[Publications] S.Ichikawa;S.Okamura;K.Kodaira: Annals of the Tokyo Astronomical Observatory,Second Series. 21. 287-292 (1987)
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[Publications] S.Okamura;K.Kodaira;M.Watanabe: 'Observatiolna Cosmology',Proceedings of IAU Symposium No.124,eds.G.Burbidge,A.Hewitt,L.Z.Fang. (1987)
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[Publications] S.Okamura;K.kodaira;;M.Watanabe: 'Chemical Evolution of Galaxies with Active Star Formation'Proceedings of Japan-France Seminar,ed.J.Jugaku. (1987)
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[Publications] K.Kodaira;S.Okamura;A.Storkton: The Publications of Astronomical Society of the Pacific. (1987)
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[Publications] 樽沢賢一,征矢野隆夫,野口猛,岡村定矩: 東京天文台報. 20. 674-692 (1986)