1986 Fiscal Year Annual Research Report
高分子繊維材料の疲労現象の解明と耐疲労性材料のキャラクタリゼーション
Project/Area Number |
59400003
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮坂 啓象 東京工大, 工学部, 教授 (20016372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷岡 明彦 東京工業大学, 工学部, 助手 (10092561)
住田 雅夫 東京工業大学, 工学部, 助教授 (30016654)
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Keywords | PETタイヤコード / X線動径分布関数 / 疲労 / サーモルミネッセンス / 炭素繊維 / PET / 熱処理 / 延伸 |
Research Abstract |
1.X線動径分布関数による検討:これについては、前2年にわたる研究の結果、次々に改良すべき点が見い出されたが、本年に入ってほゞ満足のいく方法論が確立された。これに基いて、PETフィルム,繊維をはじめ、炭素繊維、ポリビニールアルコール(PVA)強力繊維について解析を行った。 炭素繊維の場合には、構成原子が炭素一種であることから、動径分布の情報は非常に有用で、PAN及びピッチ系の7種類の炭素繊維について解析を行い、その構造の結晶化を明らかにすると共に、動径分布関数を更に解析して情報を抽出する方法を工夫している(これは二つ論文として投稿中)。 PVA高強度繊維は高結晶性であるが、そのパターンが必ずしも従来認められている結晶構造と相容れない部分をもつことなどが明らかになった(1報文投稿準備中)。PETについては延伸や熱処理による構造の変化を詳細に追求することができた。(投稿準備中)。現在は、高強力PAN繊維,アラミド,全芳香族ポリエステル繊維などが測定の準備中である。 2.TLによる検討:はじめにPETフィルムを用いて熱処理や延伸による微細構造の変化とTLの相関について詳細に検討した。熱処理によって、結晶界面に帰属されるピークが90℃附近に現われることを見出しPETのTLの帰属に貢献することができた。(1報投稿中)。引続き、PETタイヤコードの疲労特性について、原糸や、実際に走行試験を行ったコードのTLの特性を検討した。現在、引き続き、他の材料についてのTLの測定を続けている。以上二つの方法論についての結果を如何に結合して疲労現象及び耐疲労性を論ずるかという点については現在もまだ討議を続けている。
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[Publications] 宮寺信生,横山裕,官坂啓象: 高分子学会予稿集(第34回高分子討論会). 34. 2073-2076 (1985)
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[Publications] 劉良保,住田雅夫,宮坂啓象: 高分子学会予稿集(第35回高分子討論会). 35. 3312-3315 (1986)