• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1985 Fiscal Year Annual Research Report

アクトミオシン系細胞運動の超微形態学的基盤の解明

Research Project

Project/Area Number 59440019
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

石川 春律  群馬大学, 医, 教授 (90010058)

Keywordsアクトミオシン系 / アクチンフィラメント / 細胞運動 / 筋原線維 / 細胞極性 / 中間径フィラメント / 小腸上皮 / 血管内皮
Research Abstract

1. アクチン線維系の形質膜への連結様式の分析
前年度に引続き、ラット骨格筋について筋原線維の形質膜への連結様式を各種部分解体法を組合せた電子顕微鏡法によって検索を進めた。筋細胞端で筋原線維の最終i帯のアクチンフィラメントが形貭膜に特異的裏打ち構造を介して連結することを明確にした。加えて、同様の裏打ちが筋原線維連結部以外の膜領域にも見出され、中間径フィラメントと密接な位置関係が認められた。中間径フィラメントは試料作製法を工夫することによってよく保存されたが、このフィラメントが筋細胞全体に亘って、筋原線維のZ板のレベルを横走し、Z板と極微細線維によって連結されていることを観察した。一方、裏打ちも細胞全体に大小の斑状に認められ、中間径フィラメントはこの裏打ち斑に接近し、両者の間に連結が見出された。この裏打ちが筋原線維付着域の裏打ちとどのような分子構築上の異同があるか分析中である。
2.上皮細胞のストレス線維と細胞極性の相関分析
ラットおよびネコの各種血管の内皮細胞の線維構造、とくにストレス線維について電子顕微鏡的に検索した。ストレス線維は大動脈内皮では発達が悪いが、腎臓などの小・細動脈では細胞基底側によく発達していた。ストレス線維には平滑筋の暗小体に類似した構造が約1μmの間隔で存在するのが観察され、横紋様相が認められた。ストレス線維に収縮機能を考えられ、血管の部位による発達の差は興味深い。
マウス小腸の吸収上皮については、陰高における細胞分裂と細胞外形変化・細胞間結合との関係を検索した。分裂期細胞は管腔側に偏在し、球形化する。アクトミオシン系による細胞貭分裂は分裂溝が基底側のみに生ずるという非対称を示した。分裂溝には両側から隣接細胞が伸び出し、既存の密着結合を連続的に伸長させる様式で、管腔からの閉鎖を維持することが明らかにできた。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 解剖学雑誌. 60-2. (1985)

  • [Publications] 解剖学雑誌. 60-4. (1985)

  • [Publications] 解剖学雑誌. 60-4. (1985)

  • [Publications] Cell Structure and Function. 10-4. (1985)

  • [Publications] 生体の科学. 36-3. (1985)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi