1986 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエの極細胞形成因子であるpoly(A)⌒RNAの遺伝子の探索
Project/Area Number |
59480018
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Research Institution | Institute of Biological Sciences, University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡田 益吉 筑大, 生物科学系, 教授 (60015534)
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Keywords | 細胞質因子 / 極細胞 / 生殖系列 / CDNA / ミトコンドリアrRNA |
Research Abstract |
昨年度までに選別した17個のクローンをさらにふるい分け、最終的に当初の目的であった極細形成能を持つpoly【(A)^+】RNAに対するCDNAのクローンを1個得ることが出来た。 このクローンを別のpGEM系ベクターにクローンしなおして、これから、1.このCDNAの塩基配列を決定した。 2.アンタイ・センスRNAを合成させて、胚のpoly【(A)^+】RNA分画を電気泳動したものに反応させる、いわゆるNorthernブロット解析をおこなった。 3.CDNAの一部をリクローンしたものをグローブとしてSouthernブロット解析をおこなった。 4.さらに判明した塩基配列の一部をコンピューターに入力して、既知の遺伝子との照合をおこなった。 以上の結果から驚くべきことが判明した。極細胞形成能を持つこのpoly【(A)^+】RNAはミトコンドリアのリボソームRNAのうちの大型の方と殆んど100%の相同性を示した。このミトコンドリアlrRNAはリボソームRNAでありながらpoly(A)鎖がついていることが知られていたのであるが、どうやらこのRNAがミトコンドリアから外へ出て、全くこれまで知られていなかった別の機能をはたしているらしい。 全く新しい知見であるために、これを国際的に承認して貰うためにはもう少し実験が必要である。現在継続中であるので、これが終ってから最終的にまとめ、論文として発表する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] S.Togashi;S.Kobayashi;M.Okada: Developmental Biology. 118. 352-360 (1986)
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[Publications] M.Okada: Zoological Science. 3. 573-583 (1986)
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[Publications] F.Maruo;M.Okada: Cell Differentiation. 20. 45-54 (1987)