1985 Fiscal Year Annual Research Report
自動個体識別装置を用いた霊長類の集団学習過程の分析方法の開発
Project/Area Number |
59810003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅野 俊夫 京都大学, 霊長研, 助教授 (30027487)
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Keywords | 自動個体識別 / 集団場面 / 学習 / 無停電型コンピューターシステム / データ転送 / MSX用インタフェース |
Research Abstract |
1.59年度に開発した自動個体識別装置と固形飼料自動給餌装置を制御するための無停電型コンピューターシステムを完成した。コンピューターとしては、昨年度購入したハンドヘルドコンピューターHC40(エプソン製)を用い、この拡張用システムバスに接続して外部の信号を16チャンネルまで読みとれる入力ボードと外部装置を16チャンネルまで駆動できる出力ボードを持った制御用拡張ボックスを開発した。この拡張用ボックスおよび実験装置類は全て直流12Vで作動する設計にし、100Vの交流電源を一度充電回路を通してカーバッテリーに継ぎ、その出力を制御電源にする方式を考案した。コンピューター本体、フロッピーディスク、プリンターはすべてニッカドバッテリーを内蔵しているので、100V交流電源が停電しても、動作を中断することなく4時間以上動作可能である。また、実験装置の駆動部も自動的にカーバッテリーに切換るので、給餌装置等は12時間以上動作が可能であった。これにより、長時間実験に必須であった完全無停電型のコンピューターシステムを完成することができた。また、バッテリーを利用することで、交流電源の無い野外での実験も可能になった。 2.遠隔地に置いた無停電型コンピュータシステムから、研究棟などに置かれたデータ処理用コンピュータ(PC9801U2)に無線でデータを送るために、ヘルツ電子製のワイヤレスモデムを採用した。これにより、ハンドヘルドコンピュータのデータを随時送出してしまえるので、データロスの危険率を下げることができた。 3.通常の電源が使用可能な場所での実験制御には安価なMSXコンピュータが使えると便利であるが、実験装置との接続のためのインタフェースが市販されていないのでそのためのプリント基板を開発し、MSXコンピューターの応用を可能にした。
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Research Products
(2 results)