1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
59850039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡 宏一 東京大学, 生技研 (10160649)
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Keywords | 磁気軸受 / 磁気浮上 / つり合い試験機 |
Research Abstract |
1.種々の軸径の回転体を非接触の状態で安定に支持することができる分割形磁気軸受ユニットの設計および試作を行った。試作した磁気軸受ユニットの特徴は以下のとおりである。 (1)従来の磁気軸受では一体構造となっていたラジアル磁気軸受部を分割して、支持する回転体の軸径に応じて軸受面の位置を調整できる構造とした。具体的には、電磁石取付台に設けられた電磁石ガイド溝にそって個々の電磁石が移動でき、任意の位置で固定することができる構造となっている。設計では、軸径30〜60mmの回転体を支持することが可能である。また、電磁石取付台の電磁石ガイド溝は、90°ごと4カ所あるいは120°ごと3カ所に設けられており、1ユニット内のラジアル電磁石の個数を変えて実験を行うことができるようにした。 (2)渦電流による回転損失ができるだけ小さくなるように、回転体の中をとおる磁路の方向が、回転体の長手方向となるような磁極構造とした。 (3)各電磁石ごとにセンサの取り付け台を設け、センサの位置も電磁石と同様に回転体の軸径に応じて変えられるようにした。センサとしては、購入した渦電流形非接触変位計を用いた。 (4)電磁石取付台を固定するベースプレートは、650×450×25の寸法の鋼鉄製とし、垂直に立てることも可能な構造とした。 2.試験用回転体としては、次の3種類のものを製作した。 (1)軸径45mmで、材質が一般の構造用炭素鋼(S45C)のもの (2)軸径45mmで、材質が磁気特性の良い特殊鋼(MES3F)のもの (3)軸径55mmで、材質が一般の構造用炭素鋼(S45C)のもの 3.試作した分割形磁気軸受ユニットによって、試験回転体の浮上支持および木つり合い補償の実験を行った。
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[Publications] 第29回システムと制御研究発表講演会論文集. (1985)
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[Publications] 第24回SICE学術講演会子稿集. (1985)
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[Publications] 昭和60年度秋季大会学術講演会論文集. (1985)