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1985 Fiscal Year Annual Research Report

In vivo測定用L-バンドESRシステムの開発とその応用

Research Project

Project/Area Number 59850126
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

尾形 健明  山形大学, 工, 助教授 (50091830)

KeywordsESR / L-バンド / コンピュータオンライン / ループギャップ型共振器 / フリーラジカル / in vivo
Research Abstract

1.L-バンドESR装置のコンピュータオンライン化
開発を進めて来たL-バンドESR装置のシステム化のために、コンピュータによるオンライン化を検討した。第1は、共振周波数の自動制御化および共振器の電気的整合化である。いずれも基礎的な実験を行ったところ、実用化が可能であることが判り、現在コンピュータ制御を試みている。第2は、コンピュータによるESR信号の積算処理と平滑化処理である。特に積算は、磁場の単掃引を行うだけで、多重掃引と同じ効果が得られるように実行した。その結果、信号対雑音比は約10倍の向上が認められた。しかし、この方法では極めて低周波の雑音成分を取り除くことが出来ないため、ESR装置自体の低雑音化を図る必要がある。
2.マルチシールド付ループ・ギャップ型共振器の試作
ループ・ギャップ型共振器の内側に、テフロンと銅薄板から成る電気シールドを数枚取り付けたところ、先に報告した1枚シールド付のものよりも、多量の生体試料の插入によるQ値および共振周波数の低下が著るしく改善された。さらに、ギャップの数が2の共振器も試作したが、これまでより約1.5倍の外径の試料の測定が可能になり、大容量試料の測定が容易に行えるようになった。
3.生体試料の測定
本システムの有用性を確めるために、植物試料のセロリの茎をラジカル水溶液中に浸したとき、セロリがラジカルを吸い上げる挙動をin vivoで調べた。0.1Mという高濃度の溶液を吸わせたが、茎中では1/100以下に希釈されていること、取込まれたラジカルは葉の中で一次反応に従って消費されることなどが判明した。これらは、生体をin vivoで測定して初めて判る結果である。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 日本分析化学会第34年会講演要旨集. (1985)

  • [Publications] 第24回ESR討論会講演要旨集. (1985)

  • [Publications] 第2回日中分析化学合同討論会講演要旨集. (1985)

  • [Publications] Chem.Lett.,. 1986-4. (1986)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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