1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
59870027
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木下 安弘 千葉大学, 国立大(その他), 教授 (50009453)
|
Keywords | 自動診断 / コンピュータ / 胸部X線画像 |
Research Abstract |
本年度においては、主として購入したカラーデイスプレイ表示部と、既に購入されたカラーデイスプレイ・コントローラーを結合しコンピューターに接続して、本機構のハードウエアー部の整備ならびに、その支援システムのソフトウエアーの作成を行った。この結果解析過程の画像表示ならびにマン・マシン判読に有効な手段として利用することが可能となった。 また本機構の解析手段の基礎となる肺領域の抽出アルゴリズムを改良し処理時間の短縮を計りほぼ前年度以上の良好な計算時間の短縮が得られた。 個々の解析項目のアルゴリズムについても詳細な検討を医師と画像技術者の間で行い改良を加えると共に、新たに100枚を越える試験胸部X線画像を加えて、画像処理を行った。なお対象とする試験項目は次のとおりである。 【◯!1】横隔膜の左右対称性、ならびに横隔膜ドームの形状 【◯!2】背柱の形状とその直線性 【◯!3】心陰影突出部及びその弯曲部の形状 この結果、正常と異常の分別がこのような多数の画像に対して前年度と同様に、95%以上の確度で得られることが確認された。 また、本年度から患者の吸気及び呼気による撮影時の状態変化による上記項目のアルゴリズムの適応性について基礎的な実験を行い呼気状態における胸部の縮小は、吸気によるものより自動判読結果が低下することが知られた。この結果、吸気画像に対して多少のアルゴリズムの改定を行う必要性が認められた。
|
Research Products
(1 results)