1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
59870056
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
所 敬 東京医科歯科大学, 医, 教授 (20013865)
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Keywords | 調節 / 輻湊 / 瞳孔 / オプトメーター |
Research Abstract |
1.眼球運動補正装置の改善 輻湊時に眼球運動による光軸変化を補正し、調節測定を可能にする眼球運動補正装置は、本研究の同時測定装置では不可欠な装置である。前年度ではその方式の決定、製作が行なわれたが、この装置の動作が完全でなかったため、再調整と一部改良を行ない、眼球運動の補正は正常に行なえるようになった。しかし、屈折力の測定精度が目標と比較して十分でないことと、測定時の操作性が良くないため、再調整を行なった。この結果、調節・測定は円滑に行なえるようになったが、さらに、測定と運動補正のレスポンスの向上などが必要と考えられる。 2.視標呈示装置の制御と測定データの処理、ソフトウェアの作成 視標呈示装置の視標を時間的に各種条件で駆動させ、その条件をディスプレー上に表示及びディスク内に記録するソフトウェアは完成し、実験に使用しながら改良を行なっている。また調節・輻湊・瞳孔運動の測定量をアナログ量からデジタル量に変換し、各測定量に単位を付けてディスプレー表示し、ディスク内に記録するソフトウェアを完成した。 3.近見反応の同時測定記録 視標が遠方から近方に近づく時の調節・輻湊・瞳孔運動を測定し、それらの反応を比較・検討した。その結果の一部は、第79回日本眼科学会で発表した。(所)また、同時測定方法については第24回ME学会で発表した。(奥山) 4.調節と瞳孔の相互関係 調節と瞳孔運動の関連性について、直接、2つの量間の相関をとる方法と、時系列解析の相互相関関数を用いる方法で解析し、静的及び動的にいずれも高い相関関係があることが示された。それらの結果については第21回眼光学学会で発表した。(奥山、村松)
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Research Products
(1 results)