1985 Fiscal Year Annual Research Report
電波センシングによる環境情報の収集・解析・評価に関する基礎的研究
Project/Area Number |
60030037
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
鈴木 務 電気通信大学, 電通, 教授 (10017311)
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Keywords | リモートセンシング / 電波センサ / マイクロ波放射計 / 地中レーダ / 合成開口レーダ / 電波ホログラフィ / 信号処理アンテナ |
Research Abstract |
1.研究の目的 本研究は電波を利用して環境情報を収集するための新しい電波センサの試作、データ解析手法の確立および電波センシングの環境情報計測への適応性などについて研究を行うことを目的とする。 2.研究実績の概要 本年度は昨年度に継続して(1)総括班、(2)電波センサ開発班、(3)データ収集と解析班の三つのグループに分かれて研究が行われた。 総括班は研究の全体計画の推進及び研究成果の評価と取りまとめを行い、補助金は合同研究会費などに適正に使用された。 センサ開発班はさらに(A),(B),(C)の三つのグループに分かれ、(A)では受動型ビーム圧縮マイクロ波放射計の改良を行い、安定性を向上させた。またマイクロ波放射計による天空輝度温度の観測を行い、大気リモートセンシングに関する基礎データを得た。地中レーダはあらたに符号化パルス方式の開発に着手し、基礎的実験を行った。(B)では SARデータにおけるSN比と設計パラメータの関係を明確化し、スペックルノイズの軽減法を新提案した。(C)では電波センシング用方向拘束式電力最小化アダプティブアレイの解析、電波ホログラフィによる雪中埋設物観測が行われ基本性能が確認された。 データ収集と解析班はレーダによる流氷観測、大型架橋に伴う海上交通環境変化の観測、衛星データによる海洋環境観測が積極的に行われた。 これらの班における補助金は一部が備品購入に当てられ、前年度備品と併せて信号処理やデータ解析に有効かつ十分に使用された。残りの補助金についても電気部品の購入や観測実験費用などとして研究逐行のために適切かつ有効に使用された。研究成果は各研究分担者により27件以上の論文又は口頭発表論文として報告された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 土木学会論文集. 361-VI3. (1985)
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[Publications] ISAP′85 国際シンポジウム. Vol.2. (1985)
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[Publications] 電子通信学会論文誌B. J68-B-5. (1985)
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[Publications] 日本リモートセンシング学会誌. Vol.5-3. (1985)