1985 Fiscal Year Annual Research Report
日米科学技術協力(工学分野)における新材料に係る調査研究
Project/Area Number |
60129023
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
長倉 三郎 岡崎国立共同研究機構, その他, その他 (30013444)
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Keywords | 日米協力 / 新材料 |
Research Abstract |
日米科学協力事業の一環として新材料分野の研究を発足させるにあたり、その当初計画として日米両国の専門家会議を開催すべくその準備を行った。まず、その際討論すべき内容について議論を重ねた。その結果、次の4つの課題について、その研究内容を討議することが適当であろうとの結論に到達した。 (1)励起ビームによる新材料の作成とキャラクタリゼイション (2)分子の合成及び原子・分子の集合化技術とキャラクタリゼイション (3)新しい加工法による新材料の作成とキャラクタリゼイション (4)プロセス・性能の極限化、特殊化による新材料の作成とキャラクタリゼイション これら4つの研究課題について、米国側との会合開催の方策についての討議を行ったが、3月開催が不可能となり6月9日〜11日アメリカ、マサチュウセッツ工科大学に於て行うことになった。 上記課題について更に 材料-金属・高分子及び有機材料・セラミックス-との関連でその内容を具体化する作業を継続した。その結果 (3)と(4)の課題はこれを統括して3課題とし その各々について3つの材料分野(3×3)即ち 9分野の代表的研究課題を選んだ。 金属分野に於ては(1)としてレーザービーム等を用いての金属の微細加工、(2)では材料設計から合金作成までのプロセス、また(3)(4)では金属間化合物合金とした。高分子・有機材料では(1)として非破壊法としての光によるキャラクタリゼイションと光反応プロセス、(2)では新合成法としての反応と集合体の機能の解明、(3)(4)では階層構造と力学的物性とした。またセラミックスの分野では(1)では超格子、(2)では包接手法の展開、ゾル・ゲル法による合成、更に(3)(4)では高圧下における合成と加工(結合・表面処理)とした。 なお、3月24日斉藤一夫教授がMITのボウエン教授(米国側代表)と今後の取扱いを打合せた。
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