1985 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60225005
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
町田 泰則 名古屋大学, 理, 助手 (80175596)
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Keywords | 植物細胞 / キメラ遺伝子の発現 / β-ガラクトシダーゼ / 遺伝子導入 / Tiプラスミド |
Research Abstract |
本研究の目的は、植物細胞に外来遺伝子を導入するための新しいマーカー遺伝子として、大腸菌のβ-ガラクとシダーゼ遺伝子(lacZ)を利用する系をつくり、さらにそれを利用して、植物遺伝子発現を規定しているDNA領域を探索解析することである。本年度は、Tiプラスミドがコードしているオクトピン合成酵素遺伝子とlacZのキメラ遺伝子を作製し、タバコ及びメロンの細胞へ導入し、キメラ遺伝子の発現量を測定した。その結果、バックグラウンドの10〜90倍のガラクトシダーゼ活性が検出された。このことは、lacZを植物細胞においてもマーカー遺伝子として利用できることを示している。しかし、選択マーカーとしてガラクトシダーゼを利用するためには、オクトピン-lacZキメラ遺伝子の発現量はまだ不十分であると考えられる。そこで、現在オクトピンプロモーターよりも転写活性が高いと考えられるプロモーターを使用することにより、より強くガラクトシダーゼを発現させることを検討している。使用したプロモーターはエンドウのRubisco小サブユニット遺伝子及びカリフラワーモザイクウィルス35SRNAのプロモーターである。すでにこれらのプロモーターを連結したキメラ遺伝子の作製は終了し、今後植物細胞へ導入し、ガラクトシダーゼ活性を検討する予定である。これらの研究を遂行するために、多数の組換えDNAをもつ細菌株を作製した。本度は、これらの菌株を保存するためのディープフリーザーおよびUティナーを購入した。主な消耗品は遺伝子操作実験に使用した酵素、ラジオアイソトープ等の試薬である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] J.Gen.Appl.Microbiol.31. (1985)
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[Publications] 生化学. 57-4. (1985)
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[Publications] 生化学. 57-4. (1985)Cell.
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[Publications] 生化学. 57-4. (1985)Cell. Plant Molecular Biology Reporter.