1985 Fiscal Year Annual Research Report
先天性リポ蛋白異常症におけるアポ蛋白構造遺伝子異常とその治療
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60227005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井廻 道夫 東京大学, 医学部, 助手 (70134228)
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Keywords | 遺伝子 / RFLP / アポA-【I】 / アポc-【III】 / アポB / 先天性リポ蛋白異常症 / cDNAクローニング / アポリポ蛋白 |
Research Abstract |
1.アポA-【I】・C-【III】遺伝子の多型性 アポA-【I】はHDLの主要構成アポ蛋白であり、その構造異常による先天性リポ蛋白異常症が知られている。またアポC-【III】はVLDLに多く存在しており、血清トリグリセリド濃度と相関している。この2つのアポ蛋白遺伝子はcomplexを形成しておりこれらの遺伝子およびその近傍のDNA変異とリポ蛋白代謝異常症との関連が注目される。今回アポA-【I】遺伝子のRFLP(Restriction Fragment Length Polymorphism)と血清脂質およびアポ蛋白レベルとの関係を検討した。 方法は患者末梢白血球より抽出したDNA12〜15μgを制限酵素Sst【I】,Pst【I】で切断後、1%アガロースゲル電気泳動し、サザンブロットハイブリダイゼーションにより、RFLPを解析した。プローブはアポA-【I】cDNAを〔α-32p〕-dCTPを用いてニックトランスレーション法にてラベルしたものを用いた。この結果Sst【I】による多型性が証明された。日本人では【S_2】サイトを有する例が高率であり、約半数が【S_1】【S_2】タイプであった。高トリグリセライド血症で【S_2】サイトを有する例が多いが正常者にも認められた。Pst【I】によるRFLPでは【P_1】【P_1】ホモタイプが82%と高率であり、日本人では【P_2】サイトを有する例が少なかった。 2.アポBcDNAのクローニング アポBは高コレステロール血症で増加しており、動脈硬化症と関連を有するアポ蛋白として重要であるが、その構造は不明である。我々は合成オリゴヌクレオチドプローブを合成し、ヒトおよびラット肝臓からアポBcDNAのクローニングを試みた。まずノーザンブロット法によりヒトとラットともに肝では19Kbの位置にアポBmRNAのバンドを認めた。cDNAライブラリーからアポBcDNAのフラグメントを得た。ラットとヒトの塩基配列を対比させたところ、その相同率は84.2%と高率であった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 昭和60年度動脈硬化学会冬季大会. (1986)
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[Publications] 第23回日本臨床代謝学会. (1986)
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[Publications] 循環器学会 サテライトシンポジウム. (1986)
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[Publications] 日本内科学会. (1986)