1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60300004
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
平山 朝子 千葉大, 看護学部, 教授 (20110356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安住 矩子 国立公家衛生院, 衛生看護学部, 室長 (80077198)
宮地 文子 埼玉県立衛生短期大学, 地域看護学専攻科, 助教授 (60122975)
山岸 春江 千葉大学, 看護学部, 助教授 (40090386)
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Keywords | 地区活動 / 成老人の生活意識 / 保健婦活動技術 |
Research Abstract |
高齢者の健康生活を守ることを主目的とした保健婦による地区活動に関する教育の方法に焦点をあてて検討した。 まず、高齢化の進行の著しい県の例として、島根県をとりあげ、活動の実際面でどのような技術が必要となっているのか、さらにその技術を学習するために学校教育においては高齢化の進行している地域は、農山村など人口の過疎化と一致しているので、都市など比較的人口の集中している地域における保健婦の活動について検討しておくことも欠かすことができないと考え、人口規模が前記の県とほゞ同じ自治体の例として千葉市をとりあげ検討した。さらに、保健婦による高齢者層への保健婦活動に求められる技術の特徴の整理を試みた。 高齢者層の占める割合が高い地域においては、保健婦活動のすべての面で高齢者層への活動が母子保健などの活動に比べ多くなっているとは限らず、保健所や市町村など保健婦の所属する機関がかかえている課題やその他保健活動の過去の実積などによって多様となっている。ただし、家庭訪問の内容をみると、高齢者の多い地区では成人、老人の対象が多く、学生時代の教材も成人・老人が多くなっている。また、地区活動においては、成人や老人の地域生活をとらえ、生活意識に迫る衛生教育の技術の必要性、ボランティア老人クラブ、社会福祉協議会の人びとの協力とこれらの人びとの動きを活性化していくことの大切さなどが確認された。保健婦教育の方法については、次年度ひきつづき検討していく予定である。
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