1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60301011
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三宅 和夫 北海道大学, 教育学部, 教授 (70000627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金谷 有子 国学院女子短期大学, 講師 (00177502)
陳 省仁 北海道大学, 教育学部, 助手 (20171960)
臼井 博 北海道教育大学, 札幌分校, 助教授 (90070119)
田島 信元 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90002295)
柏木 恵子 東京女子大学, 文理学部, 教授 (10086324)
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Keywords | 情動 / 社会化 / 行動制御 / 母子相互作用 / 乳児期 / 日米比黒 |
Research Abstract |
1.60年度より札幌において新生児期よりの縦断的資料を収集してきた48名の乳児の生後12カ月時における情動表出・気質的特徴にみられる個人差ならびに母子間の情動的コミュニケーションの特徴についてのデータを収集するため実験室に1ケース2日間にわたり母子を招き実験・観察・面接が実施された. これは62年7月末をもって完了した. 2.ひきつづき前年度に収集され一部が分析されている5カ月時における母子間の情動的コミュニケーションならびに子どもの情動表出についてのデータについての再分析が行われ, その一部は東京で開かれた国際行動発達学会大会で報告した. また, 上の1.のデータの分析を年度末までにわたって行なった. 3.5カ月時の母子間の情動的コミュニケーションについて比較文化的検討をするために, 米国側研究代表者イリノイ大学キャポス教授の協力の得て, 米国の母子についてのデータを9月より1.2月にわたり収集した. このための旅費は日本学術振興会日米教育文化協力事業よりの研究費によった. さらにこのデータの一部の分析を年度内に終えることができた. 4.東京においては前年度までに実施した3〜4歳時の行動制御機能の発達についての研究データの分析と, 一部の子どもについて6歳時におけるフォローアップが実施され, この間の変動性・連続性についての検討がなされた. 5.さらに米国側の4と対応するデータ(主として母親面接によるデータ)の収集が上述の学校の研究費を旅費にあてて実施されたが, 年度の終りに近かったため分析はほとんどなされなかった.
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[Publications] 金谷有子: Annval Report 1986ー1987,Research and Clinical Center for Child Development,Faculty of Education Hokkaido University. 10. 61-69 (1988)
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[Publications] Bradshaw,Donna: International Journal of Behavior Development. (1988)
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[Publications] 氏家達夫 他: 発達研究. 3. 105-114 (1987)