1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60301047
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
福間 光超 龍谷大, 文学部, 教授 (10090193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 徹真 龍谷大学, 文学部, 講師 (30167829)
高石 史人 龍谷大学, 文学部, 助教授 (40123781)
伊藤 唯真 仏教大学, 文学部, 教授 (50066396)
中尾 堯 立正大学, 文学部, 教授 (70070521)
福嶋 寛隆 龍谷大学, 文学部, 教授 (30081178)
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Keywords | 明治仏教 / 仏教教団 / 教学 / 近代化 / 社会事業 / 学校教育 / 信仰結社 / 宗議会 |
Research Abstract |
明治仏教の主たる社会的実体は、仏教教団にあるが、仏教教団が日本の近代化に対して停滞的なあり方に終始していたのではなく、その近代化に積極的に対応するとともに、近代化の担い手として社会的歴史的に重要な役割をはたしていたのである。 明治仏教の教団史的側面は、軽視されるものではなく、その機能に着目する立場から見直さねばならないのである。具体的には、教団の組織・機構の改革=再編成にとりくみ、教団の社会的役割として、学校教育,社会事業などを展開,推進したのである。また、仏教の伝統からの刷新=脱却として原始仏教経典の研究がいちじるしく進展して、漢訳経典の見直しに着手することがはじめられたのである。 本年度の研究成果は、真宗本願寺教団,日蓮宗,曹洞宗を中心に資料の調査収集がおこなわれ、その資料の整理とともに、昨年度に収集した資料の整理もおこなった。 1真宗本願寺教団関係資料(1)教学者の著書関係 (2)学校教育関係 (3)議会関係 (4)信仰結社関係2禅宗関係資料(1)曹洞宗一総持寺の関係 (2)曹洞宗扶宗会関係資料3社会事業関係資料仏教福祉に関わる資料 以上のような資料を中心として調査収集をおこない、明治仏教が近代化の推進主体として、社会的に重要な役割をはたしていたことが一層明確となったのである。
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