1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60301061
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
原口 庄輔 筑大, 現代語・現代文化学系, 助教授 (50101316)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 司 茨城キリスト教大学, 文学部, 助教授 (20157449)
田端 敏幸 静岡大学, 教養部, 助教授 (00135237)
山田 宣夫 山形大学, 教育学部, 助教授 (10091844)
水光 雅則 京都大学, 教養部, 助教授 (20091192)
|
Keywords | 非線状音韻論 / 自律分節理論 / 韻律理論 / Dynamic Theory / 語い音韻論 / サイクル / 原則とパラメータの体系 / 分節音韻論 |
Research Abstract |
前年度の成果に基づき、それをさらに発展させると共に、新しい問題点の堀りおこしと、その解決をめざして、主として次のような研究を行った。 1.分節音韻論の一般化をおしすすめ、規則のタイプを数個に限り、原則とパラメータの体系を提案し、その意味あいについて考察を試みた。 2.Dynamic theoryによる英語の語強勢現象の新しい説明方法を明らかにした。 3.厳密循環条件を、めぐって、語い音韻論のわく組みに立脚して検討を加えた。 4.アメリカ英語の/t/の音をめぐる新しい分析を試みた。 5.日本語のピッチ・アクセントを扱うための理論的わく組みについて考察を加え、「アクセント」という概念の必要性を論じた。 6.日本語・英語の形態論を扱う際に必要となる仕組みについて、新しい観点から光を当て、非線状音韻論の有用性について論じた。 7.文法全体、特に統語論や意味論のことを念頭においた音韻理論と音韻分析の重要性について考察した。 8.非線状音韻論における問題点について考察し、非線状音韻論は、従来の音韻論に比べて、まさに、どの点がすぐてれいるかについて追求中である。 これらの研究の一端を『非線状音韻論研究』第2号を中間報告としてまとめた他、現在印刷中のものや、執筆中のものがいくつかある。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 原口庄輔: 非線状音韻論研究. 2. 1-30 (1987)
-
[Publications] 水光雅則: 非線状音韻論研究. 2. 31-62 (1987)
-
[Publications] 山田宣夫: 非線状音韻論研究. 2. 63-82 (1987)
-
[Publications] 田端敏幸: 非線状音韻論研究. 2. 83-104 (1987)
-
[Publications] 原口庄輔: Smith and Hulst(eds.)Autosegmental Studies on Pitch Accent.
-
[Publications] 原口庄輔: Imai and Saito(eds.)Issues in Japanese Lingruztics.