1986 Fiscal Year Annual Research Report
テクスト分析の研究-日・独テクストの対照研究を中心に
Project/Area Number |
60301065
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
脇阪 豊 岩手大, 人文社会学部, 教授 (40031281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 文男 岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (40181317)
海老沢 君夫 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (20091639)
大瀧 敏夫 金沢大学, 文学部, 教授 (50019824)
下川 浩 独協大学, 外国語学部, 教授 (00049628)
川島 淳夫 独協大学, 外国語学部, 教授 (30015789)
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Keywords | コミュニケーション / 言語の体系性 / 語順・文配列 / 発語行為 / 文脈 / テクスト機能 / テクスト形成 / 疑問文 / 機械処理 / 人工知能 / 登場人物 / 結束性修辞法 / 文体 / テクストの認知過程 / 文法(性) |
Research Abstract |
1.研究活動・61年度では、研究集会として(イ)第6回夏期言語学ゼミナール(能登千里浜,8月24日〜8月28日)を,D.Krusche教授(ミュンヘン大学)の参加を得て、「テクスト理解と文化史的背景」を枠テーマとして実施(参加者24名),(ロ)第4回TEXT研究会(北海道白老,9月21日〜24日)では「テクスト分析の諸相」をとり上げた(参加者16名)。前者ではテクスト理解のプロセスを文化的要因との関係及び受容者との関係で考え、後者ではテクスト分析の具体的な実践報告がそれぞれ異なる対象や方法に即して行われた。また(ハ)岩手TEXT研究会では修辞学とテクスト構造とに関して3報告があった(1月18日〜19日)。これらを通じ、また研究代表と研究協力者との個別的連絡を通じて、明年度中の研究成果報告集の内容構成がほぼ出来上った。つまり、(1)テクスト分析の方法(主として理論形成),(2)テクスト分析の諸相(主として分析の実践),(3)テクスト受容と文化史的諸間題,(4)テクストの機械処理の4部内において集約されるみとおしである。予定されている研究報告は18〜20篇である。その結果は、ドイツ語テクストについてはかなり包括的な考察が、又日・独テクストの対照の面では、いくつかの重要な問題点が明らかになる筈である。 2.設備備品については、昨年度にほぼ主要な購入を終っているので、今年度は、主として日本語分析の研究、心理学関係の参考文献の購入(計17冊)にとどめた。なお音響カプラー購入の計画は、予定していた台数のみでは、実際的に効用が少ないと判断され取止めた。
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[Publications] 脇阪豊: アルテス・リベラレス. 38. 31-49 (1986)
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[Publications] 下川浩: 独協大学「情報科学研究」. 第4号. 15-25 (1986)
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[Publications] 下川浩: 独協大学「ドイツ学研究」. 第17号. 53-87 (1987)
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[Publications] Shimokawa,Yutaka: In:Aspekte der Konnexit【a!¨】 und Koh【a!¨】renz von Texten,Helmut Buske Verlag,Hamburg (ed by Hendrich,W.). 103-114 (1986)
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[Publications] 大瀧敏夫: 金沢大学文学部論集,文学科篇. Nr.6. 1-26 (1986)
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[Publications] 海老沢君夫: アルテス・リベラレス(岩手大学人文社会科学部紀要). 39号. 65-85 (1986)
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[Publications] 川島淳夫: "独語学・対照言語学研究" 同学社, 355 (1987)