1986 Fiscal Year Annual Research Report
海事流体力学における諸問題の数値的解法に関する研究
Project/Area Number |
60302055
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
茂里 一紘 広島大, 工学部, 助教授 (90011171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 康明 広島大学, 工学部, 助手 (10134454)
日野 孝則 運輸省, 船舶技術研究所, 研究員 (60373429)
経塚 雄策 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (80177948)
鈴木 勝雄 防衛大学校, 講師
中武 一明 九州大学, 工学部, 教授 (70037761)
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Keywords | ナビエ・ストークス方程式 / 数値シミュレーション / 境界要素法 / 定常造波抵抗 / 波浪外力 / 非線形流体力 / 非線形自由表面波 / ポーポイズング |
Research Abstract |
海事流体力学分野において、重要な問題である、船体周りの流れ,定常造波抵抗の計算,汲崩れシミュレーション,物体に働く力の計算などに対する数値計算コードの開発,およびその開発に必要な解析的,実験的研究を遂行した。 日野は船体まわりの流れをNS方程式の差分解法により解くことに成功した。それは粘性・波を含む極めて一般的なもので、数式表示船型について数値シミュレーションを行い有効性を検討した。中武は定常造波問題の境界要素法による解法の確立をめざした。自由表面パネルのとり方,差分法等について基礎的知見をえた。 鈴木は2次元滑走艇のポーポイジング問題を境界積分方程式によって解くことを試みた。 経塚・高木は3次元特異点分布法および境界要素法で波浪中の物体に働く圧力分布を効果的に解く新しい数値計算法を開発し、計算を実施した。土井は粘性響響を受ける2次元船尾波の挙動をΨ-ω法を用いて計算し、波に及ぼす粘性影響について考察した。 茂里は2次元没水翼による波の波崩れの数値シミュレーションにおいて重要となる波崩れ発生条件について実験的に調査し、その数値計算でのとり扱い方について考察した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 日野孝則: 船舶技術研究所研究発表会講演集. 48. 68-71 (1986)
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[Publications] 日野孝則: 日本造船学会論文集. 161. (1987)
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[Publications] 経塚雄策: 九州大学応用力学研究所所報. 63. 215-229 (1987)
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[Publications] 経塚雄策: 西部造船会々報. 73. (1987)
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[Publications] 鈴木勝雄: 防衛大学校理工学研究報告. 24. 9-362257-274,34 (1986)
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[Publications] 茂里一紘: 日本造船学会論文集. 159. 1-8 (1986)