1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60302057
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
田中 紀男 阪府大, 工学部, 教授 (40081393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜本 剛実 大阪大学, 工学部, 教授 (30107130)
池田 良穂 大阪府立大学, 工学部, 講師 (10117989)
奥野 武俊 大阪府立大学, 工学部, 講師 (60081395)
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Keywords | 海洋構造物 / 波力 / セミサブリグ / 2次元柱体 / KC数 |
Research Abstract |
海洋構造物要素部材に働く波力の計測およびセミサブ型リグに働く波力の計測を実施した。実験はいずれも規則波中で行われ、水平に没水させた2次元柱体および水面上に固定したセミサブ型リグの模型に働く波力を3分力計を用いて計測した。その結果得られた結論は以下の通りである。 【I】)水平没水柱体に働く波力は、Kc数が0.5〜1程度まではポテンシャル理論値とよく合うが、Kcが1〜2の領域でポテンシャル理論値に比べ非常に低くなる。これは質量力係数がこの領域で減少することによることが明らかとなった。 【II】)この質量力係数の減少の原因としては、柱体まわりに形成される剥離渦に基づく循環流の存在によるマグヌス効果が考えられる。 【III】)セミサブ型リグの模型に働く波力には粘性の影響が強く現われる。これについては次年度に詳しく研究する予定である。 また、本年度セミサブ型リグに働く波力の推定プログラムおよび運動計算プログラムを開発した。これらのプログラムによる計算結果と実験結果の比較、検討は次年度に行う予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 池田良穂,野村尚史,田中紀男: 関西造船協会誌. 201. 79-89 (1986)
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[Publications] Yoshiho Ikeda;Kohei Osa;Norio Tanaka: Proc.of 6th International Symposium on Offshore Mechanics and Arctic Engineering. (1987)