1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60302076
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
杉浦 進 新大, 工学部, 教授 (50154464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 由利子 新潟大学, 教育学部, 助教授 (80018655)
小松 幸夫 新潟大学, 工学部, 助教授 (10133092)
島村 昇 松蔭女子学院短期大学, 教授 (00064428)
真嶋 二郎 北海道大学, 工学部, 助教授 (00002907)
足達 富士夫 北海道大学, 工学部, 教授 (70031648)
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Keywords | 住居観 / 集住観 / 住宅評価 / ヒロマ型住宅 / ユカ座指向 / 折衷的住様式 / 暖房方法 / 木造住宅構法 |
Research Abstract |
61年度の研究では、住居観・生活実態・住宅平面の構成という視点から住生活の地域差を捉えることを課題とし、調査・分析が行われた。北海道大学グループでは、昭和61年7月に、札幌、長岡両市でそれぞれ都市独立住宅を対象にして居住者アンケートおよびヒアリングを実施した。調査対象数は、札幌2地区、長岡3地区で合計510戸である。この調査は主として居住者の住宅評価の実態、および規模,形態,空間構成などについての居住者の住居観念の解明を目的としたもので、他グループによる同地域の居住実態研究と対をなすものである。現在集計分析作業を進めている段階であるが、この研究を通じて多雪地域の住宅、住様式を規定する特有の生活観、住居観の実態が明らかになっている。 金沢工業大グループでは、金沢の現代住宅(1戸建)の平面分析を完了した。格式的な系譜、近代の合理的系譜に加えて、様式化と同時に和風の格式的空間の生活化が進行しつつあることが判明した。北大グループとの共同調査の金沢分の調査は完了し、現在集計・分析が北大グループによって進行中である。多雪地域地方都市型住宅と対照的な温暖地域大都市型住宅の一例として、神戸市の新築一戸建の住宅の平面分析を開始した。住宅規模・室規模の狭小性,L.D.Kの流動的工夫,和室の1室確保等が予測される。 新潟大学グループでは、札幌,秋田,新潟,石川の6地域の住宅1888戸を対象とした調査を行った。屋根雪処理の実態,生活行為と住空間との対応、暖房方法と住空間の使われ方及び結露の発生状況等の地域的特徴が捉えられた。現在、間取図の分析を行っている。また、秋田,新潟,石川の3県の実務者1200人を対象にアンケート調査を実施し、木造住宅構法の地域差の分析を進めている。
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