1986 Fiscal Year Annual Research Report
免疫グロブリンの生物活性発現機構解明へのアプローチ
Project/Area Number |
60303031
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荒田 洋治 東大, 理学部, 助教授 (40011499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝渕 潔 東京大学, 理学部, 助教授 (00092346)
内海 爽 愛媛大学, 医学部, 教授 (30028493)
京極 好正 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (90012632)
黒沢 良和 藤田学園保健衛生大学, 医学部, 教授 (10109259)
奥村 康 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
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Keywords | 免疫学 / タンパク質の高次構造 / X線結晶解析 / 分子遺伝学 / ストップト・フロー法 / 細胞間相互作用 |
Research Abstract |
免疫における認識を、有機化学から医学にわたる広い分野の研究者が多角的に議論することを目的として、班会議を2月14日に東京大学山上会館において開催した。本年度は、三井幸雄(東大薬),溝渕潔(東大理),中西守(東大薬)の三名の班員による話題提供をいただいた。 三井は、X線結晶学の永年の経験をもとに、タンパク質・タンパク質相互作用について問題を整理し、インターロイキン-2の結晶構造解析についての研究の中間報告を行った。 溝渕は遺伝子の進化とタンパク質の機能の関連についての総括的な見解を述べた。 中西はストップト・フロー法を用い、細胞におけるカルシウムイオンのとりこみを指標として、免疫担当細胞における認識と情報伝達における新たな研究が展開しつつあることを報告した。 これらの研究はいずれも密接に関連し、免疫における認識の分子論的アプローチにつながるものであり、活発かつ示唆に富んだ議論を得た。この意味で、広い分野の班員により構成した本班の意図は大きな成功を収めている。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] S.Nishihara: Molecular Immunology. 23. 285-290 (1986)
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[Publications] N.Takahashi: Biochemistry. 25. 388-395 (1986)
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[Publications] H.Nomoto: Eur.J.Biochem.157. 233-242 (1986)
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[Publications] H.Arakawa: Biochemistry. 25. 6785-6789 (1986)
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[Publications] Y.Muto: Analytical Biochemistry. 159. 206-209 (1986)
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[Publications] H.Kitagaki-Ogawa: Eur.J.Biochem.161. 779-785 (1986)
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[Publications] 荒田洋治 編: "免疫の分子論的基礎" 共立出版, 176 (1986)