1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60304007
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高宮 建一郎 九大, 理学部, 助教授 (80037259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 行正 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (30103055)
駒形 和男 東京大学, 応用微生物学研究所, 教授 (70013331)
佐藤 一精 広島大学, 教育学部, 助教授 (50023487)
山中 健生 東京工業大学, 理学部, 教授 (40028113)
原島 圭二 東京大学, 農学部, 助手 (30011860)
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Keywords | 好気性光合成細菌 / 光合成 / バクテリオクロロフィル / チトクロームオキシダーゼ / 海洋細菌 / チトクローム / カロチノイド |
Research Abstract |
1.Erythrobacter sp.OCh 114,Erythrobacter longusの集光性バクテリオクロロフィル(Bchl)-蛋白複合体および反応中心複合体の分子量、吸収スペクトルおよびポリペプチド組成は、紅色光合成細菌の両複合体のそれらと類似していることが示された。しかし、E.longusのカロチノイドの大部分は一般の光合成細菌には存在が知られていないもので、Bchl-蛋白複合体とは別個に存在していることが示された。 2.E.OCh114のBchlの生合成は、400〜450nmの青色光と760〜790nmの近赤外光照射で著しく抑制されることが示唆された。今後正確な作用スペクトルを測定し、Bchlの生合成の制御に関与する色素を同定し、そのメカニズムを研究する予定である。 3.日本近海から新たに約80株の海洋細菌が単離され、それらの大部分の株はBchlを含んでいることが示された。現在、それらの株を、ビタミン要求性脂肪酸組成などから分類中である。 4.E.longusの末端酸化酵素はa【a_3】型のチトクロームを含むが、サブユニット1個のみから構成される特異な酵素であることが示された。5.E.OCh114のチトクロームC-551の全アミノ酸配列が決定され、いくつかのチトクローム【C_2】およびウマ心筋チトクロームCとの相同性が見出された。 6.E.OCh 114には少くとも3種類のプラスミドが存在することが示唆された。今後このプラスミドに光合成遺伝子が存在するかどうかを研究する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Teizi Urakami: J.Gen.Appl.Microbiol.32. 317-341 (1986)
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[Publications] Yuzo Shioi: Plant Cell Physiol.27. 567-572 (1986)
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[Publications] Tsuneo Shiba: Microbiol.Sci.3. 376-378 (1986)
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[Publications] Kazuo Okamura: J.Bacteriol.168. 1142-1146 (1986)
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[Publications] Ken-ichiro Takamiya: Biochim.Biophys.Acta. 890. 127-133 (1987)
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[Publications] Kazuo Okamura: J.Biochem.(1987)