1986 Fiscal Year Annual Research Report
メキシコ、カリフォルニア半島の砂漠における野菜の生産性向上に関する基礎的研究
Project/Area Number |
60304020
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
遠山 柾雄 鳥取大, 農学部, 助教授 (00038267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 真一 九州大学, 農学部, 助教授 (40154356)
伊藤 代次郎 愛媛大学, 農学部, 助教授 (80036318)
福元 康文 高知大学, 農学部, 助教授 (80036748)
竹内 芳親 鳥取大学, 農学部, 助教授 (90032094)
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Keywords | 乾燥農業 / メキシコ / 塩類集積 / 緩効性肥料 / 高温乾燥 / 節水システム / メロン / 気孔拡散伝導度 |
Research Abstract |
高温乾燥条件下での光合成と蒸散速度を測定し、水利用効率を求めた。測定は人工照明型グロースキャビネット内に温湿度制御可能な同化箱を導入した二重チャンバー方式で行った。そして4つの環境条件として30℃(25%と70%)と20℃(40%と70%)を設定し、それぞれに対して光照度を暗黒から60Klxまで段階的に高めた。さらに15℃から5℃毎に35℃までの5段階の気温に対して光照度を33Klx一定とし、湿度を70%と50%の2段階とした。供試材料はモロヘイヤ,グアル,インゲンマメ,リョクトウを用いた。その結果、60Klx下における最高の光合成速度はモロヘイヤは20℃70%で30mg/【dm^2】・h、グアルは30℃70%、30℃25%および20℃70%はともに45mg/【dm^2】・hとなり、また、インゲンマメはメキシコ産,クロキヌガサ,ウズラの3系統を供試したが、メキシコ産が30℃25%で43mg/【dm^2】・h、クロキヌガサが30℃70%と20℃70%で47mg/【dm^2】・h、ウズラが30℃70%で34mg/【dm^2】・h、そしてリョクトウが30℃70%で48mg/【dm^2】・hとなった。 メキシコから搬入した砂と鳥取砂丘砂の生産性の比較試験ではレタス,メロンを供試したが、メキシコ砂の方が若干劣った。これはメキシコ砂は塩分を含み、また粒径が小さく根群に対して酸素供給量が少なかったことに基づくと考えられる。
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