1988 Fiscal Year Annual Research Report
中性子スピンエコー法による水素化金属, スピングラス, 高分子溶液の素励起の研究
Project/Area Number |
60400010
|
Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
好村 滋洋 広島大学, 総合科学, 教授 (50034583)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 隆義 広島大学, 総合科学, 助教授 (70034593)
田村 剛三郎 広島大学, 総合科学, 助教授 (30155262)
藤井 博信 広島大学, 総合科学, 教授 (30034573)
桧原 忠幹 広島大学, 総合科学, 教授 (30004279)
|
Keywords | 中性子散乱 / 中性子スピンエコー / 水素化金属 / スピングラス / 高分子溶液 |
Research Abstract |
1.次の事項が着実に実行された. イ.中性子速度選別機の実施設計を行った. (好村, 武田) ロ.検討の結果, 次の性能をもつ中性子速度選別機が必要となった. 波長範囲 λ=2.8〜30A 波長分解能 Δλ/λ=10〜35% 透過率 T=75% ハ.ハンガリー物理学中央研究所で開発された, 多重円盤中性子速度選別機は上の性能を満たすことが判明した. ニ.同機を発注, 入荷し, 所期の性能を持つことを確認した. ホ.鉄・ニッケル合金に関して, キュリー点より上で中性子スピンエコー法の信号を観測した. 信号の強度は, ILL, グルノーブルの1/100しかないが, 今後の改良によって, 1/10まで上げることができる見通しを得た.
|
-
[Publications] S.Komura;et al: J.Magnetism Mag.Materials. 70. 428-430 (1987)
-
[Publications] S.Komura;et al: Nuclear Instruments and Methods in Physics Research. (1988)
-
[Publications] 好村滋洋: 日本結晶学会誌. 30. No.4 (1988)
-
[Publications] K.Kojima;et al: J.Phys.Soc.Japan. 56. 4141-4149 (1987)