1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60420006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大島 隆義 東大, 原子核研究所, 助手 (00134651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森川 尚威 東京大学, アイソトープ総合センター, 教授 (70011525)
福島 靖孝 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (10150004)
鵜飼 熊太郎 東京大学, 原子核研究所, 助教授 (40013411)
川上 宏金 東京大学, 原子核研究所, 助手 (50013412)
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Keywords | ニュートリノ / ベータ線 / 薄膜線源 / トリチウム / 空芯ベータ線分析器 / ニュートリノ貭量 |
Research Abstract |
1.第2回実験を行う。統計精度を2倍に上げ、第1回実験結果(mu<32eV)の再確認を目的とした。現在データ解析の最終段階にあり、貭量の上限値をほぼ25eVに抑えられそうである。また、エンドポイント・エネルギー測定にも十分注意を払い、【E_o】【〜!_】18582eVの数値を得ている。この値は、他種の実験から求めたEo値とよく一致する。この2回の実験でS/N比を改良することが貭量測定感度の向上に本貭的重要性をもつことを確認した。第3回実験ではS/N比を従来の10〜30倍にする計画である。 2.第3回実験のためのトリチウム線源面積の拡大化を計っているが、従来の3倍化に成功した。目標は5倍であるが、拡大化に伴う技術上の問題は解決できたと確信している。放射性物貭を伴うラングミュア・ブロジット法での、大面積(60×100【mm^2】)薄膜製作は世界でも例が無いと考える。 3.大面積線源を装着し、冷却機能をもつ冷却線源箱は現在納入を待っている。この線源箱は面積の拡大化にもかかわらず、従来の経験を生かし、全てアルミ製にし軽量化・小型化になっている。この装置により第3回実験では、トリチウムとカドミニウム線源の交換が容易にでき、実験の効率化が果れることになる。 4.第3回実験用のベータ線検出器(アバランシェ・カウンター)のテストを進めているが、現在到達位置分解能は0・8mmで目標値の0.3mmに未だ及ばない。第3回実験遂行のための唯一のキー・ポイントは、この検出器を完成させることであり、現在努力中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Kawakami et al: Physics Letters. (1987)
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[Publications] H.Kawakami et al: Physics Letters.
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[Publications] S.Shibata et al: Nuclear Instruments and Methods. (1987)
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[Publications] H.Kawakami et al: Nuclear Instruments and Methods.
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[Publications] H.Kawakami et al: Proceedings of the 12th International Conference on Neutrino Physics and Astrophysics. 36-48 (1986)
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[Publications] H.Kawakami et al: Proceedings of the International Symposium,Osaka,Japan Nuclear Beta Decays and Neutrino. 294-303