1988 Fiscal Year Annual Research Report
積雪・高冷・火山灰地における改良山成り畑の地表・地下水の流出・浸透機構と排水対策
Project/Area Number |
60420049
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
長崎 明 新潟大学, 農学部, 教授 (80018514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 修 新潟大学, 積雪地域災害研究センター, 助教授 (00022624)
吉田 昭治 新潟大学, 積雪地域災害研究センター, 教授 (80018530)
中野 俊郎 新潟大学, 農学部, 助手 (40018544)
三沢 真一 新潟大学, 農学部, 助教授 (30018791)
豊田 勝 新潟大学, 農学部, 教授 (50018785)
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Keywords | 改良山成り畑 / 排水機構 / 排水対策 / 暗渠排水 / 自記計測システム |
Research Abstract |
昨年度に続き、新潟県津南町の国営苗場山麓開拓地域内に設置した試験圃場を対象に、自記計測システムを用い、暗渠排水施行後の地表水・地下水の流出量・地下水位・土壌含水量・土壌間隙水圧・土壌硬度等の周年連続測定及びそのデータ解析を行った結果、全ての資料において暗渠排水の効果が認められ、かかる改良山成り畑の土壌侵食防止、ノリ面保護、畑面乾燥促進にとって暗渠排水による排水対策が極めて有効であるとの結論を得た。 すなわち、改良山成り畑における降雨及び融雪水は、暗渠排水によって生じた土層中の亀裂に沿って、はじめ表土層に浸透し、深さ約30cmに存在する盤層でやや停滞した後、さらに下層へ降下浸透し、深さ約80cmに存在する難透水層(地山層あるいは盛土層で地表勾配にほぼ平行する傾斜4°前後を有する)に沿って横流れを呈する。この横流れする過剰水を暗渠排水により排除することが、土壌中への浸透を促進し、地表流去(ラン・オフ)を減少せしめ、前述の効果につながることが確認された。 また、これらの解析に必要なデータを得るために用いた自記計測システム及び暗渠排水に用いた硬質ポリエチレン管(通称「スリーブ・ドレーン」)の機能が適切であることも確認された。
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Research Products
(2 results)