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1985 Fiscal Year Annual Research Report

ファン・デル・ワールス分子への電子付着過程の研究

Research Project

Project/Area Number 60430002
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

籏野 嘉彦  東京工業大学, 理, 教授 (90016121)

Keywordsファン・デル・ワールス分子 / 電子付着過程 / 電子分光 / 電子エネルギーアナライザー / 電子銃 / 超音速ノズルビーム / 共鳴付着 / 電子エネルギー損失スペクトル
Research Abstract

本研究の目的は、低エネルギー電子線のファン・デル・ワールス分子による散乱実験(電子エネルギー損失スペクトルおよび負イオン生成スペクトルの観測)を行なうことによって、ファン・デル・ワールス分子への特異的な電子付着過程を調べ、その特異性の原因を明きらかにしようとすることである。そのための本年度の研究実施計画は、1.低エネルギー電子線源(モノクロメーター)および電子エネルギーアナライザーを真空槽中に設置して、電子光学系と真空排気系の調整を行う、2.低エネルギー電子線(5〜50eV,10〜100nA)を発生させ、装置全体のエネルギー分解能を測定し、50meV程度の分解能を得る、ことであった。これらについて、実際には次のように行われた。(1)真空槽は衝突室と分子線源の2つに分かれ、ターボ分子ポンプなどによる差動排気が行われ、衝突室では【10^(-7)】torrであった。(2)電子源はトリアコーテドタングステンフィラメントとし、電子銃および電子エネルギーモノクロメーターは127°同軸円筒静電型選別器と4組の3開口型電子レンズにより構成されている。(3)分子線源は、超音速ノズルビームとスキマーの組合せである。(4)シグナルはパルス計数法により多重波高分析器(MCA)に蓄えられる。MCAはマイクロコンピュータと直結され、データの取込み、解析を行なうとともに印加電圧などとともに自動制御されている。電子線は10〜50eV,1〜10nAであり、Heの電子エネルギー損失スペクトルの2【^1P】のスペクトル幅から求められる分解能は約80meVである。電子電流値が予定よりも一桁少なく、分解能もやや低いが分解能は近々予定値まで上げられるめどがつけられた。電流値については、現在のままでも本研究にはさしつかえのないことが判明した。以上、本研究の本年度の所期の研究計画は実質的には達成されたと言える。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 第2回化学反応討論会講演要旨集. 54 (1985)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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