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1985 Fiscal Year Annual Research Report

レーザによる光化学,力学反応及び光刺戟の生体に対する影響とその機序に関する研究

Research Project

Project/Area Number 60440056
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

葛西 森夫  東北大学, 医, 教授 (50004528)

Keywordsレーザ照射 / ヘマトポルアィリン / フェオフォーバイド / ミトコンドリア / 粗面小胞体 / レーザ励起顕微鏡 / 二光子吸収法 / 発光ダイオード / 直線偏光 / 円偏光 / 創傷治癒 / 除痛 / 株化培養細胞
Research Abstract

1)7種の株化培養細胞に対し、ヘマトポルフィリンを中心とした色素を取り込ませ、レーザ照射をした。その結果、フェオフォーバイドが約10倍の効率で良かった。しかしながら、株化培養細胞の色素取り込みは細胞種によって違いがあり、殺細胞効果もそのため違いがあった。
2)細胞破壊はミトコンドリアから始まるようで、粗面小胞体の変化も初期に起こり、核破壊は遅れてでてきた。これは今回使用した色素の特異性と考えている。
3)レーザ励起顕微鏡による蛍光分布からもこの事実が想定された。
4)フローサイトメトリーによる解析からはレーザー照射効果の予測が可能であった。
5) の手法を幼若化リンパ球に応用し、同様の効果を上げた。
6)YAGレーザによる二光子吸収励起法を開発し、より良いレーザ照射効果を求めた。
7)レーザ照射時の光減衰を検討し、きわめて初期のカーブと後期のカーブに傾きの違いがあることから、この光反応に少くとも二つの経路があることを予測しているが、未だ詳細は分らない。
8)創傷に対するレーザ照射は、アルゴン50例、発光ダイオード28例、半導体レーザ20例行い、いずれも80%強の臨床効果を認めた。
9)この機作を知る上で、波長別効果を動物実験で試みたが差はでなかった。
10)偏光特性の研究を発光ダイオードを用い行ったが、直線偏光と右円偏光で効果があったが、左円偏光では認められなかった。このことはレーザ光の左右円偏光でも同様で、鋭意努力中の研究となった。
11)これらの臨床応用を除痛効果で試み、960症例中80%強の有効率を、半導体、発光ダイオード(直線偏光)で得た。
12)レーザ血管吻合のほか、卵管、尿管、胆管、神経吻合を行い、一部好結果を得た。
13)レーザ脈波計、レーザ色素計を作製し、臨床に供用し、これら機器が従前の機器より優れていることを認め、臨床例の増を心掛けてきた。
14)光と生体の基礎的検討は緒についたばかりである。 株化培養細胞

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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