1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60440070
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
生田 義和 広島大, 医学部, 教授 (60034005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 薫 広島大学, 医学部附属病院, 助手 (40136073)
村上 恒二 広島大学, 医学部, 講師 (30116678)
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Keywords | 超微小外科 / 微小外科 / 血管縫合 / マニピュレーター / 立体テレビ |
Research Abstract |
当初予定した実験計画であった手術用立体顕微鏡に立体テレビ装置を通して顕微鏡下の手術野を見ながら血管縫合を行うこと、および両手の動作をマニピュレーターに伝えて三次元の動きをさせることは実現した。これらのうち立体テレビを使用しての血管縫合の動物実験を行い、いくつかの問題点を明らかにすることが出来た。すなわち1)立体視は可能であるが視野が暗い。2)電子シャッターの内蔵された眼鏡帯の装着により視野が狭くなり、シャッター音が大きく雑音となる。3)テレビ画面の観察から机上の観察へ、またこの逆の方向へ視線を移動することがむつかしい。などの欠点がある。今後の改良点として眼鏡が大きくクローズアップされた。 一方、マニピュレーターに関しては、導入が予定より遅れたために動物実験に応用するまでに到っていない。ピンセットを把持して操作出来るように改良を重ねているが、未だ多くの問題点がある。まず移動方向に関しては、三次元の内二次元はスムースであるが他の一方向の動作のメカニズムに関して解決されていない。また電動と手動の両方法を試みているが、現段階では後者の方が優れていると考えるが、将来マニピュレーターと立体テレビを連動させるためには電動装置に関しても研究しておく必要がある。 本年度の予定であった0.1mmの血管縫合の動物実験への使用には未だ上記のごとき問題が残っているので応用するまでには到っていない。ただし、最近実用化してきたレーザーによる血管縫合は従来の手縫いによる縫合操作に比較すると動作が単純で、マニピュレーターとの組み合わせの可能性がより高いと考えられる。以上顕微鏡に付属する眼鏡、マニピュレーターの両者に関して今後とも改良の余地が残っていることが判明し、現在これらの改良を行っている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 大石二郎: J.Reconstr.Microsurg.,. 2. 131 (1986)
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[Publications] Ramsundar R.Kanaujia: J.Reconstr.Microsurg.,. 2. 213-220 (1986)
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[Publications] Ramsundar R.Kanaujia: J.Reconstr.Microsurg.,. 2. 260 (1986)
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[Publications] 生田義和: "整形外科Q&A1:血管縫合の適応と手技" 金原出版(株), 3 (1986)