1986 Fiscal Year Annual Research Report
実験的ぶどう膜炎の凍結組織切片におけるリンパ球サブセットのカラー画像解析
Project/Area Number |
60440081
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小山 鉄郎 岡山大, 医学部, 講師 (50135993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 浩一 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (40176871)
坂口 紀子 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (90170589)
田中 利幸 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (50171781)
松岡 徹 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (10165780)
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Keywords | 網膜S抗原 / ぶどう膜炎 / リンパ球サブセット / 画像解析 |
Research Abstract |
1.ウシ網膜S抗原の精製:網膜は低張処理を行って可溶性成分を溶出させ、硫酸アンモニウムにより塩析し、沈渣を溶解した。遠心分離の後上清をSephadex G-200にかけ、SDS-ゲル電気泳動により分子量50,000前後のS抗原分画を同定し、ミリポアフィルターにて濃縮し、さらに、段階的濃度(0.03,0.06,0.1M)の燐酸緩衝液を用いた吸着カラムクロマトグサフィーによってS抗原を純化した。 2.網膜S抗原によるラットの実験的ぶどう膜網膜炎の作製:近交系Lewisラットの後足蹠に、完全アジュバントと共に網膜S抗原50microgramを接種した。接種後、12-18日目にぶどう膜炎が発症した。発症直後、1-3日後,1-4週間後に眼球を摘出し凍結切片とした。 3.リンパ球サブセットのFITCとPE(フィコエリシン)による2重染色:凍結切片を正常ヤギ血清でブロッキング処理したのちマウスの抗ラットモノクローナル抗体による2重染色を試みた。第1染色にはFITC標識抗マウスlgG抗体を、第2染色にはビオチン化モノクローナル抗体とPE標識アビジンを用いた。 4.カラー画像解析のプログラミング:緑と赤の蛍光標識はリンパ球細胞膜(プレパラート上では細胞断面の周囲境界部)に表れるので、これを画像解析装置により半自動計測させるプログラムを開発した。このプログラムは顕微鏡の自動ステージを制御し、全視野の標識された細胞を、漏れなくかつ重複なく処理する。
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