1986 Fiscal Year Annual Research Report
PGI⊆産生制御因子の構造決定と虚血性心疾患におけるアラキドン酸代謝制御の意義
Project/Area Number |
60440109
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河合 忠一 京大, 医学部, 教授 (70025659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
由井 芳樹 京都大学, 医学部, 助手 (20158330)
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Keywords | プロスタサイクリン / 急性心筋梗塞 / プロスタサイクリン制御因子 |
Research Abstract |
血管壁のプロスタサイクリン代謝の制御因子についてはAG【I_2】産生刺激因子とPG【I_2】安定化因子の2つが血中に存在する。2つ共未知の物質でその構造は決定されていない。 (1)PG【I_2】産生刺激因子:本物質は血漿又は血清中に存在して血管壁のPG【I_2】産生を促進する未知の物質である。限外濾過法から分子量分画が千以下の物質であり耐熱性である。心筋梗塞急性期に活性が著明に低下する。高速液体クロマトグラフを使ったイオン交換クロマト,逆相クロマトにより分離しGC-MS,NMRにより構造を決めている。 (2)PG【I_2】安定化因子 :本物質は血漿又は血清中に存在する未知の物質でありPG【I_2】と結合して安定なPG【I_2】結合物を形成する。本物質は蛋白質であり血清からイオン交換クロマト,高速ゲル濾過法等により精製された。現在モノクローナル抗体、c DNAを作成してその生理的意義を検討中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yoshiki Yui,et al.: American Journal of Cardiology. 58. 1042-1045 (1986)
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[Publications] Yoshiki Yui,et al: Cardiovascular Research. (1987)