1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60450073
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Research Institution | KEIO University |
Principal Investigator |
堀江 湛 慶応大, 法学部, 教授 (00051219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 秀治郎 京都産業大学, 外国語学部, 助教授 (60140068)
小林 良彰 慶應義塾大学, 法学部, 助教授 (40153655)
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Keywords | 投票行動 / 地域特性 / 議題設定機能 |
Research Abstract |
本年度は、主に政治意識と投票行動との関係をみるために、昭和61年7月に施行された衆参同日選挙の公示期間中に政治意識に関する面接調査を行った。この調査は政治意識と投票行動との関係を単にみるだけにとどまらず、地域による違いをも明らかにするために、東京(東京3区)、名古屋(主に愛知6区)の都市型の地域特性をもつ2地点の有権者を対象に行った。本研究では、有権者の投票行動を性別、年令、職業などの社会的属性、生活満足度などの社会意識、政党支持などから分析した。その結果、各政党の候補者の支持者はそれぞれ社会的属性、社会意識などに違いがみられ、また同じ大都市の有権者といえども東京と名古屋ではやや違いがあることが明らかになった。 また本年度は本研究の最終年度でもあるため、地域特性と投票行動,マスメディアと投票行動,政治意識と投票行動についてそれぞれの分析結果をまとめた。地域特性と投票行動では、衆議院選挙区の地域特性と各政党の得票率の間には何らかの相関がみられた。マス・メディアと投票行動では議題設定機能との関連で両者の関係をみたが、議題設定機能は検証されえなかった。しかし、その方法論についてもまだ検証する必要があり、この結果だけからマス・メディアと投票行動との関係がないということはできない。これら分析結果について研究担当者間で検討し考察を加え、研究報告書としてまとめた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 堀江湛,梅村光弘 編: "投票行動と政治意識" 慶應通信, 209 (1986)
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[Publications] 杣正夫 編: "日本の総選挙1986年同日選挙,自民党300時代の登場" 九州大学出版会, 402 (1987)