1986 Fiscal Year Annual Research Report
高エネルギー・ハドロン反応によるチャーム及びビューティ粒子崩壊の研究
Project/Area Number |
60460019
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
寺中 正彦 阪市大, 理学部, 助教授 (50046934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 久高 大阪府科学教育センター, 研修第1部物理教室, 主任研究員 (10132945)
奥沢 徹 大阪市立大学, 理学部, 講師 (60047397)
楠本 脩 大阪市立大学, 理学部, 教授 (00046749)
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Keywords | 重いクオーク / 崩壊時間と分岐比 |
Research Abstract |
800GeV陽子一原子核衝突でミューオン・トリガーされたカウンターにおける現象数(ミューオンの運動量で8GeV以上、垂直運動量で0.2GeV以上のトリガー条件)5×【10^4】個が得られた。 このうち、約1%にあたる約500個が、61年11月よりテープ化されたデーターとして送られて来た。 これを、もとにして測定解析した結果カウンターからの予期された乾板中の現象の位置に対して、ビーム方向に垂直な面の縦横の座標の巾を、各々±160μ、進行方向に対して、±2mmの区域を探索し、発生した2次粒子のビームとのなす角とカウンターの知らせた角を、10ミリラジアン以上について、比較し、合っているものが半分以上であると、それを眞なりとして発見率を求めた所、約90%であった。 これ等の現象について、面積スキヤン及びカウンターに合っていない飛跡を追い下ってチャーム崩壊現象を求めた所、約20個のチャーム粒子崩壊現象の候補が見つかっている。従って、約25分の1の割合で、ミューオン・トリガー現象の中にチャーム候補が存在している。残りのデータは、順次送られる予定であり、これらについて測定解析が続行される。 米国よりのカウンター・データが当初予定より、一年以上遅れたので、その間、ハドロン反応によって得られるチャーム粒子崩壊のデータに、補足、対照させる為に、従来より、行われていたニュートリノ反応によって得られたチャーム粒子のデータを増加させ、チャーム粒子崩壊測定の統計上の精密化を行った。
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Research Products
(2 results)