1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60460164
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加来 照俊 北海道大学, 工学部, 教授 (40001135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 亨 北海道大学, 工学部, 助手 (60172839)
川村 彰 函館工業高等専門学校, 講師 (30149893)
藤原 隆 北海道大学, 工学部, 助手 (50109493)
中辻 隆 北海道大学, 工学部, 講師 (60123949)
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Keywords | わだち路 / 車両の操縦在定性 / 直線走行試験 / 車線乗り移り試験 / わだち事故 |
Research Abstract |
1.力学的モデルの改良: 前年度までの解析結果をもとに, バネ上とバネ下の横方向の相互作用を表現するために,従来の10自由度モデルを改良した13自由度モデルの作成を行った. 実車走行試験データとの比較を行ない,本13自由度モデルが直線走行時,あるいは車線乗1)移り走行時ともに妥当な結果を与えることを確認した. 2.わだち路走行時の操安性の評価: これまでに実施してきた実車走行試験,およびシミュレーションによる解析を通して,わだち路走行時の両車の挙動特性に関しいくつかの知見を得た. (1)剛体運動に基づく1HZ以下の横方向成分が直線走行時の安定性に悪影響を及ぼし,しかもその効果は走行速度が大きくなる程増大する. (2)車線乗り移り走行において,乗り移り条件が厳しくなるにつれ,バネ上の固有振動成分である2〜3HZ成分の影響がバネ下の横方向成分に現われ,走行時の操縦性を阻害する. (3)車線乗り移りの速度が大きくなるに従って,バネ下特に後輪バネ下部の横方向変位の応答遅れ,すなわち操舵との時間差が顕著になり操壊性低下. (4)横方向の変位,加速度の増大がわだち路走行時の操安性低下に関係. 3.わだち路の安全性評価: わだち路,特に冬期路面上のわだち路が交通安全に与える影響を調べるために人身事故60件,物損事故1050件のデータを収集し事故時のわだち深さ,事故類型等との相関分析を行い,正面衝突事故との相関を明らかにした. 4.路面の補修基準への提案: 現行のアスファルト舗 装補基準を車両の操安性の見地から検討するために3自由度,および13自由度の力学的モデルによるシミュレーション解析を行った(現在とりまとめ中).
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 萩原亨: 日本道路会議一般論文集. 17. 1038-1039 (1987)
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[Publications] 川村彰: 土木学会北海道支部論文報告集. 43. 447-450 (1988)
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[Publications] Takashi Nakatsuji: Proc.of First International Symposium on Surface Characteristics,Pennsylvania. (1988)
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[Publications] Takashi Nakatsuji: Proc.of First International Symposium on Cold Region Development,Harbin. (1988)