1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60460184
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
渡辺 仁史 早稲田大, 理工学部, 助教授 (40063804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池原 義郎 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063372)
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Keywords | 人と車 / 行動モデル / シミュレーション / 流動 / データベース |
Research Abstract |
1.人と車の行動予測モデルについて 人と車の接点となる駐車場の配置に関して、人間の歩行距離と心理的距離とから、計画案を評価できるようなモデルを開発した。地域の空間構造は、ネットワークで移動経路を表現し、このネットワークのノードに駐車場を対応させ、それらの空間上での分布のかたよりを、ポテンシャルによって数量化した。これにより、人間の分布密度を考慮すると、現状の駐車場配置は明らかに片寄っており、これにより条件の良くなる計画案が存在することを、シミュレーションによって確認した。 人間の流れに関しては、同じネットワークを使いながら、車を利用しない人々の流動を予測した。シミュレーションのケースとしては、最短経路による場合,現状の流動パターンに従う場合,強制的にコントロールする場合の三例が実施され、ある程度流れをコントロールすることの効果が明らかになった。 2.流動調査について 現状での流れの特性を把握するため、ビデオカメラにより人と車の流動状況を記録した。これを解析することにより、断面交通量の変化,歩行速度と密度の関係を抽出して、上記モデルのパラメータとして利用した。又、シミュレーション結果を評価するため、これら実測値とのつき合わせを行い検証した。 3.行動データベースの作成について 昨年提案したデータベースのうち、歩行行動の特性に関する知識ベースを作成した。これにより、データの抽出が容易になり、調査資料の体系的な管理が可能になった。
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Research Products
(2 results)