1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
60460226
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野口 正一 東北大, 電気通信研究所, 教授 (80006220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富樫 敦 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (20172140)
金森 吉成 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (20006266)
白鳥 則郎 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (60111316)
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Keywords | 分散処理 / 知識処理 / ネットワークアーテクチャ / マルチメディア / 融合型プログラミング / 人工知能 / 通信ソフトウェア / 画像データベース |
Research Abstract |
本研究の目的は、高度な知的環境下における各種資源の有機的な統合を図り、知的分散処理システム構築のための基本的な設計法を確立することである。昨年度は、各分担者が、知的分散処理システムの構成要素である個々のシステムに関する基本技術を確立することに重点を置いた。 本計画2年目に当たる今年度は、前年度の研究成果を基に、実際にソフトウェアを作成して個別に稼動させ、各々の機能と効率について個別システムの立場から十分に検討を行った。具体的には、次の研究項目について精力的に諸研究を推進し、以下の研究成果が得られた。 1.新しいネットワークアーキテクチャ用ソフトウェアの設計と実現 2.関数型と論理型言語を融合したプログラミング言語の設計開発と効率良い言語処理系の実現 3.歯科矯正用エンドユーザ言語用ソフトウェアの設計と実現 1.については、白鳥がネットワークアーキテクチャを実現するのに必要となるネットワークOSと通信処理用のソフトウェアを作成し、知識処理に適した新しいネットワークアーキテクチャを実現した。 2.については、富樫が融合型プログラミング言語並びに効率的な言語処理系を設計し、昨年度設備備品として購入した富士ゼロックス社製ワークステーション1121上に、高機能推論エンジンを実現した。 3.については、金森が画像データベースの特徴を活かした言語処理系のソフトウェアを作成し、その実現を完了させた。 以後、年々高度化する知識の活用法に注目し、これらの構成要素を有機的に統合化し、総合的な知的分散処理システムとして、構築することが本研究計画の最終年度である昭和62年度に引き継がれる。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] R.Varakulsiripunth;N.Shiratori;S.Noguchi: The International Journal of Computer and Telecommunications Networking(Computer Networks and ISDN Systems). 11-1. 43-58 (1986)
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[Publications] N.Shiratori;K.Takahashi;S.Noguchi: Proc.of 8th International Conference on Computer Communication. 543-548 (1986)
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[Publications] R.Uarakulsiripunth;N.Shiratori: Proc.of the Regional Symposium on Computer Science and its Applications. 41-1-41-7 (1987)
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[Publications] 照屋,白鳥則郎,野口正一: 電子情報通信学会 論文誌(A). J70-A. 289-300 (1987)
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[Publications] S.Noguchi: New Generation Computing. 4. (1986)
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[Publications] A.Togashi;S.Noguchi: The Journal of Logic Programming. 4. (1987)
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[Publications] 野口正一,滝沢誠: "知識工学基礎論" オーム社, 255 (1986)