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1986 Fiscal Year Annual Research Report

レーザー多光子イオン化法による超高感度分析

Research Project

Project/Area Number 60470067
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

小川 禎一郎  九大, 国立大学(その他), 教授 (50028156)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 淳  九州大学, 教養部, 助教授 (30136551)
長村 利彦  九州大学, 総合理工学研究科, 助教授 (90117200)
Keywordsレーザー / 多光子イオン化 / 高感度検出 / 検出限界 / 芳香族分子 / 気相
Research Abstract

レーザー多光子イオン化による超高感度分析法の発展のため、光イオン化信号の解析と液相・気相での各種試料の測定に重点を置き研究を進めた。
1.装置の改良‥‥現有の窒素・色素レーザー励起多光子イオン化測定装置にデジタルマルチメーターを助成金で購入し組込み、また装置全体をマイクロコンピューター制御とし、システムの高感度・高性能化をおこなった。
2.レーザー多光子イオン化スペクトルの解析‥‥励起レーザー波長を変化させ、レーザー強度をパイロ検出器によりモニターし、光子密度一定の条件で光イオン化電流を測定した。光イオン化電流は吸収スペクトルに対応する構造を示したが、液相では全体としてややブロードであった。また短波長ほどイオン化電流が大きく、イオン化の効率がよくなることがわかった。イオンの移動にもとずく遅い成分の液相ダイナミクスを解析した。
3.液相における超高感度分析‥‥試作した装置の測定条件を吟味し、ピレン・ペリレン・アントラセン類・色素類の高感度検出を試みた。励起波長としては、吸光係数が大きくて光イオン化電流が大きくかつ雑音信号の小さい波長が最適であった。これらの分子の検出限界は励起波長に依存し、アントラセンで20ppt(337,335nm励起)、2メチルアントラセンで14ppt(337nm励起)、ペリレンで50ppt(434nm励起)などであった。
4.気相における超高感度分析‥‥常温で液体の試料はディフュジョンチューブにより、常温で固体の試料は熱気化法により標準試料ガスを発生させ、大気中の芳香族分子の高感度分析を行った。ベンゼンなどの芳香族分子は260-270nmのレーザー光により二光子イオン化信号をあたえ、信号は吸収スペクトルに対応する構造を示した。大気中のこれらの芳香族分子について0.8-9ppbの検出限界が得られた。アズレン・ピレンなどの大きな分子については0.2-0.9ngの検出限界を得た。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 山田淳: Analytical Chimica Acta. 183. 251-256 (1986)

  • [Publications] 山田淳: Progress in Analytical Spectroscopy. 9. 429-453 (1986)

  • [Publications] 佐藤成昭: Analytical Science. 3. (1987)

  • [Publications] 山田淳: Engineering Sciences Reports Kyushu University. 9. (1987)

  • [Publications] 山田淳: Journal Physical Chemistry. (1987)

  • [Publications] 山田淳: Analytical Science. (1987)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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