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1986 Fiscal Year Annual Research Report

海産真正着生藻の形態形成と活性物質吸収機構

Research Project

Project/Area Number 60480013
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

舘脇 正和  北海道大学, 理学部, 助教授 (50000881)

Keywords仮根機能 / 形態形成活性物質 / 着生藻 / 内生藻 / 二藻培養 / 宿主植物
Research Abstract

1.内生緑藻アワミドリの生活史、形態形成及びホスト特性が、単藻培養と二藻培養によって調べられた。(1) 室蘭産は天然では紅藻ツルツルの組織にのみ内生しているが、種々の海藻類との二藻培養の結果、体藻が直ぐに穿入できる植物はやはり紅藻ツルツルのみであった。ただし長期間培養では他の紅藻にも穿入する。本藻は特定のホストはないが限られた種類の組織にのみ選択的に内生する。(2) 人工的な損傷を与えると、どの海産植物にも穿入する。このことから従来様々なホスト植物が報告され、ホストの選択性がないものとされてきた理由が明らかにされた。(3) 本藻ホスト組織への穿入は電顕の微細構造からみて、穿入細胞の膨圧による機械的なもので、酵素活性によるものではない。(4) 単藻培養で生育することからホストとの栄養的結び付きはなく、穿入細胞に仮根構造もなく物質吸収機能もない。(5)穿入されたホスト組織の白化は海産バクテリアによるもので本藻に毒性はない。
2.褐藻エゾブクロ対褐藻ウガノモクとの関係は、着生藻が嚢状葉として発生する初期の一時期に、引金的な作用をする形態形成活性物質がウガノモクから供給されていることが示唆されているが、まだ括性物質の分離には至っていない。3.モツキヒトエやイブリモツレグサなど、多くの種類のホスト植物として知られている海産顕花植物スガモの無菌培養に初めて成功した。この植物の種子からの発生をみると、当初孝えられた根及び根茎が全く発達せず、栄養吸収機構は海藻類と同じ葉茎部からであることが明らかになり、このことから水草の栄養生理の研究を新たに進展させる糸口が作られた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 飯間雅文,舘脇正和: Japanese Journal of Phycology(日本藻類学会誌). 35. (1987)

  • [Publications] 舘脇正和: Botanical Magazine,Tokyo(日本植物学会誌). 100. (1987)

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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