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1986 Fiscal Year Annual Research Report

人工造林地の保育施業が土壌溶液中に養分動態に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 60480062
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

生原 喜久雄  農工大, 農学部, 助教授 (00014960)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川名 明  東京農工大学, 農学部, 教授 (10014888)
相場 芳憲  東京農工大学, 農学部, 教授 (00014944)
Keywords土壌溶液 / 流出養分量 / 施肥 / 枝打ち / 地力 / 養分動態 / 人工造林地
Research Abstract

群馬県勢多郡にあるスギ・ヒノキ幼齢林において、斜面位置別の深さ別に採水器をとりつけ、三要素施肥による養分動態を調べた。三要素施肥で、土壌中の【NO_3】-N,Ca,Mg,K濃度が上昇するが、斜面上部では、表層土の増加で、短期間にすぎない。斜面下部では、深い層までの濃度上昇がみられ、その濃度も高く、持続期間も長い。斜面位置の違いで土壌水への施肥の影響が違うのは、B層が強く影響していると考えた。また置換牲Caの塩基割合の高い斜面下部では、土壌水の【NO_3】-N濃度が同じでも、斜面上部よりもCa濃度が高く現われる。
8年生スギ林分に採水器をとりつけ、同一斜面の横方向での表層土壌水の養分変化を調査した結果、土壌水中の【NO_3】-N,CaおよびMgの動態は同じ傾向を示し、大きく3つのタイプにわけられた。また降水の多少で、土壌水中の塩基割合は異なり、特にCaとKとの間では土壌水分が多くなると、Ca割合が増加し、土壌水分が少なくなると、K割合が増加することがわかった。
枝打ち前後の渓流からの流出水量および流出養分量の調査から、枝打ち後1〜2年間の年消失水量を除けば、3年生から9年生にかけての消失水量と葉量との間には正の相関が見られ、また葉量の増加は7倍であるが、年消失水量の増加は2倍である。枝打ちによる著しい消失水量の減少は、植栽木の枝葉の減少にともなう蒸発散の減少ばかりでなく、下草の発生が乏しいこと、また落とされた枝葉によるマルチのためなどが考えられる。皆伐の影響の強い、植栽後1〜3年間を除けば、渓流からの流出養分量と流出水量との間に相関があり、渓流からの流出養分量を少なくするためには、流出水量を少なくすることが、地力維持の上で重要である。また枝打ちにともなう林内雨および樹幹流の養分量の変化については、現在とりまとめ中である。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 戸田浩人: 第96回日本林学会大会論文集. 96. 253-256 (1985)

  • [Publications] 戸田浩人: 日本林学会誌.

  • [Publications] 生原喜久雄: 第98回日本林学会大会(1987年4月).

  • [Publications] 生原喜久雄: 第98回日本林学会大会(1987年4月).

  • [Publications] 生原喜久雄: IUFRO,A seminar in Canberra(1987年9月).

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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